【株式評論家の視点】イオレ運用型広告の伸長に傾注、1 3週移動平均線がサポート

株式評論家の視点

 イオレ<2334>(東マ)は、昨年12月15日に東京証券取引所マザーズに上場。PC・スマートフォン向け各種サービスの運営(「らくらく連絡網」「ガクバアルバイト」「らくらくアルバイト」)、インターネット広告事業、アドテクノロジー商品「pinpoint」の開発・提供、セールスプロモーション事業を行っている。

 「pinpoint及びその他運用型広告」の更なる拡大をはかり、その体制強化に注力しているが、自社メディアの「らくらく連絡網」、「ガクバアルバイト」、「らくらくアルバイト」では、機能の拡充とサービスの充実を通じて、会員の獲得に努め、特に「ガクバアルバイト」においては、求人情報適正化推進 協議会が定めたガイドラインを遵守しており、その適合メディアとなる基準を満たしていることから、本年6月に「求人情報提供ガイドライン適合メディア」であることを宣言した。さらに、「pinpoint」の販売におけるOEM代理店強化のため、人員体制を拡充し、「らくらく連絡網」の本年6月末時点の会員数は673万人、アプリ会員数は164万人、有効団体数は38.2万団体、「ガクバアルバイト」の今2019年3月期第1四半期における新規登録者数は6万人、「らくらくアルバイト」の本年6月末時点の会員数は138万人となっている。


 今19年3月期第1四半期業績実績は、売上高4億1400万円、営業損益100万円の赤字、経常損益200万円の赤字、最終損益300万円の赤 字に着地。売上高は、前年同期比23.3%増と順調に推移。特に、「pinpoint及びその他運用型広告」が、同88.5%増加と力強く成長。売上高は第2四半期計画に対する進捗率が52.4%と順調に推移している。

 今19年3月期業績予想は、売上高18億5700万円(前期比19.8%増)、営業利益2200万円(同86.9%減)、経常利益2000万円(同86.8%減)、純利益1100万円(同87.2%減)を見込む。pinpoint及びその他運用型広告を戦略的に伸ばし売上の増加を見込むが、人員増、償却費増などにより増収減益となる見通し。

 株価は、昨年12月18日につけた上場来高値5320円から7月23日につけた上場来安値1424円まで調整 を挟んで8月24日高値2680円と上昇。2200円どころを上値のモミ合っている。今19年3月期は先行投資が膨らむため減益となるが、第1四半期売上高は順調に伸びている。同社の強みと実績のある人材採用広告市場にて、拡大する運用型広告の伸長に傾注しているが、スポット型からストック型にシフトが進んでおり、来20年3月期は増収増益が期待されている。13週移動平均線がサポートラインとして意識された感があり、11月14日に予定される第2四半期決算を前に下押す場面があれば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る