サインポストは戻り歩調、AI無人レジの実証実験を好感

株式市場 銘柄

 サインポスト<3996>(東マ)は、システム開発コンサルティングや小売店舗向けAI無人レジシステムなどを展開している。19年2月期増収増益予想である。株価はAI無人レジの実証実験を好感して戻り歩調だ。

■システム開発コンサルティングや小売店向けAI無人レジシステムなど展開

 金融機関向けを中心とするシステム開発コンサルティング、事業性評価サービスなどのソリューション、AI(人工知能)技術を活用した小売店舗向け無人レジシステムなど展開している。

 17年12月にはSCSKと共同開発契約を締結した。小売店舗のレジ無人化を目指し、画像認識技術とAI技術を活用したスーパーワンダーレジ(AI無人決済レジシステム)の製品化、および製品化しているワンダーレジ(設置型AIレジ)の改良を推進する。

 18年6月には大手企業の社内弁当販売にワンダーレジ3台を導入して実利用を開始、18年9月にはJCBと共同でワンダーレジを利用した店舗支援の実証実験を開始した。10月2日にはJR東日本<9020>およびJR東日本スタートアップと共同で、赤羽駅においてスーパーワンダーレジを導入した店舗の実証実験を行うと発表した。

■19年2月期増収増益予想

 19年2月期の非連結業績予想は売上高が18年2月期比3.4%増の31億26百万円で、営業利益が8.3%増の4億01百万円、経常利益が11.4%増の3億98百万円、純利益が5.5%増の2億58百万円としている。主力のコンサルティング事業で、金融機関を中心とした既存案件の継続的な受注、および新規案件の獲得を見込んでいる。

 第1四半期は売上高が6億33百万円、営業利益が52百万円、経常利益が51百万円、純利益が33百万円だった。概ね計画水準で順調に推移したとしている。通期ベースで好業績を期待したい。

■株価は戻り歩調

 株価(18年3月1日付で株式4分割)は、6月安値2116円で底打ちして戻り歩調だ。10月3日には3805円まで急伸する場面があった。10月3日の終値は3590円、今期予想PERは約138倍、時価総額は約368億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いて先高観を強めている。17年12月高値4987円を目指す展開を期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る