【業績で見る株価】ポールトゥウィンは16年1月期は急回復、株価に見直し余地
- 2015/3/27 12:00
- 業績でみる株価
ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>(東1・売買単位100株)は、16年1月期から増収増益基調に復帰することや、増配が見直されて、反騰色を強めよう。
同社はソフトの不具合検査、ネット看視を2大事業としている。家庭用ゲームソフトのデバッグではニンテンドー3DS、プレイステーション3用に加えてプレイステーション4の受注が増加したものの、新機種向けソフト開発の長期化で受注が伸び悩んでいる。利益率の低い海外売上高の増加、人件費のアップで2015年1月期は売上高147億5300万円(前々期比6.3%増)、営業利益18億6100万円(同13.2%減)、経常利益18億7900万円(同17.9%減)、当期純利益10億円(同17.0%減)と増収減益決算を余儀なくされた。
しかし、2016年1月期はゲーム開発・運営やEコマースに対するBPOサービスを開発して積極的に提供。また、アミューズメント機器、スマートフォン向けアプリ・ソーシャルゲームでのデバック事業のシェア拡大、Eコマース市場拡大に伴いネット看視事業の受注が好調だ。売上高178億8100万円(前期比21.2%増)、営業利益22億9300万円(同23.2%増)、経常利益23億400万円(同22.6%増)、当期純利益13億8700万円(同38.6%増)を確保するという。営業利益はこれまでの最高だった2014年1月期実績21億4400万円を更新して過去最高となる。予想1株当利益は72円85銭(前期52円60銭)にアップ。配当は年間18円(前期16円)と2円増配を実施する意向だ。
来期以降も増収増益を確保することが期待され、業績は拡大路線に復帰する見通し。株価は2015年2月9日の安値769円から反発し1000円前後で堅調に推移している。
昨年来高値は2040円(14年1月)、同安値769円(15年2月)、26日終値は989円。