10月16日後場の東京株式市場は、昭和シェル石油<5002>(東1)と出光興産<5019>(東1)が13時に統合比率を発表し(昭和シェル1株に対し出光興産0.41株を割当)、材料出尽し感からか両銘柄とも急速に値を消したが、米国とサウジアラビアに関する報道などを受けて石油株、資源株は引き続き強く、大手薬品株、大手不動産株も高いまま値を保った。
日経平均は13時にかけて前場の安値(1円41銭安の2万2269円89銭)とほぼ同水準の1円77銭安(2万2269円53銭)まで軟化する場面があったが、その後は円安傾向とともに徐々に出直りを強めて上値を追い、277円94銭高で高値引けとなった。反発。東証2部指数も高く、前引けは安かったマザーズ指数、日経JASDAQ平均も高い。
後場は、ソフトバンクグループ<9984>(東1)が反発したまま上げ幅300円台を保ち、同銘柄だけで日経平均の上げ幅のうち40円ほどを牽引。TBグループ<6775>(東2)は「軽減税率対策補助金対象機種登録済み新ネットワークレジスター」が注目されて2日連続ストップ高。サインポスト<3996>(東マ)は無人AIレジスター「スーパーワンダーレジ」が注目されて活況高。シンバイオ製薬<4582>(JQG)は抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」の自社販売が注目されてストップ高となり、バイオ株は総じて高い。
東証1部の出来高概算は少な目で12億6021万株(前引けは5億4220万株)。売買代金は2兆4823億円(同1兆3505億)。1部上場2109銘柄のうち、値上がり銘柄数は1112(前引けは1151)銘柄、値下がり銘柄数は910(同875)銘柄。
また、東証33業種別指数は25業種(前引けは24業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、鉱業、不動産、鉄鋼、非鉄金属、海運、情報・通信、ゴム製品、医薬品、輸送用機器、石油・石炭、などとなった。(HC)