アスカネット:「空中結像」樹脂製プレートの輝度など大幅向上に成功

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■今後はサンプルの供給と並行して量産試作へと進み11、12月は複数の国際展に

 アスカネット<2438>(東マ)は10月22日の取引終了後、空中結像を可能にするプレート(以下、「ASKA3Dプレート」)の樹脂製プレートのバージョンアップに成功し、従来に比べて輝度や結像品質が大幅に向上し、高品質かつ高輝度の空中結像を可能にする樹脂製「ASKA3Dプレート」の開発に成功したと発表。11月より新バージョンとしてサンプル供給を行うとした。22日の株価終値は1350円(6円高)だった。

 空中結像プレートは、指がジカに触れないタッチパネルとして使えるため、IoT化が進む医療機器、医薬品・食品の製造行程など、衛生面の重視される設備・システムなどへの需要が期待されている。

 同社は2013年にガラス製の空中結像を可能にするプレートを開発し、続いて、ガラスに比べて低コストで多量の供給を指向して樹脂製プレートの実用化を進めてきた。2018年6月より一定程度の品質を確保したサンプル品を供給開始。ガラス製の「ASKA3Dプレート」による空中結像と比べた上で、輝度や結像品質を向上してほしいという要望が多く、量産試作への移行よりも品質改善への取り組みを優先して進めてきた。

 この度、結像品質や輝度に大きな影響を与える成型工程において、金型の再改良や離型技術の開発を進めるとともに、他工程においても生産方法や使用素材を改善することにより、バージョン1に比べ、輝度や結像の鮮やかさ、飛距離、歪みなどが大幅に向上した樹脂製「ASKA3Dプレート」の開発に成功した。今後はサンプルの供給と並行して、量産試作段階へと進み、品質の安定、歩留まりの向上、生産手法のさらなる改善を進め、量産受注があり次第、量産が可能な体制を構築していくとした。

 触らないタッチパネルとして、11月に中国・深センで開催される「C-touch Shenzhen」や、12月に幕張メッセで開催される「ファインテックジャパン」に出展し、タッチパネル市場における可能性を探るとともに、販売促進をはかる。(HC)

 

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