【株式評論家の視点】 AMBITIONはMITへ資本参加、11月14日に第1四半期決算を発表

株式評論家の視点

 AMBITION<3300>(東マ)は、2007年9月の創業以来「『住まい』の未来を創造するという『大志』を抱いて、出会った人すべてに『夢』を提供できる『リアルカンパニー』を目指します」との企業理念のもと、「顧客満足」を超える「顧客感動」を追求している。2014年9月には創業7年目での、東証マザーズ市場への上場を果たし、今後も不動産業務のすべての領域に挑戦し、業界を牽引したいと考えている。

 プロパティマネジメント事業では、マンションの募集、管理を行う事業です。東京23区を中心にデザイナーズマンションを約16,000戸管理しているほか、「敷金・礼金・保証金ゼロ」の新しい賃貸スタイル『スーパーゼロプラン』で不動産業界に旋風を巻き起こしている。

 賃貸仲介事業では、首都圏に15店舗の営業店舗を展開し、自社物件に加え、他社が管理する物件を紹介し、賃貸物件の仲介・斡旋及び付随する引っ越し業者の斡旋を行っているが、「アクセスしやすい」「店内に入りやすい」をコンセプトに、ターミナル駅から徒歩圏、1階、店内の様子が見られる「ガラス張り」で店舗を整備している。

 インベスト事業では、中古マンションを仕入れ、リノベーションを施し適正価格で市場に提供する事業です。投資用、居住用マンションの売買の他、一等ビルのプロデュース、及び販売等も実現している。

 10月11日にビューティー関連の多様なサービス事業展開を行うM.I.T ホールディングス(本社:神奈川県横浜市)への資本参加を発表。MITは「世界中の女性を笑顔美人にする」を事業コンセプトに掲げ、女性情報のプラットフォームとしてのヘアーサロンや介護美容サロンからまつげエクステサロンにいたるまで多様な美容サロンを展開し、神奈川県を中心に強固な基盤作りに成功している。AMBITIONは、MITに対してAMBITIONの管理物件の1階店舗用情報を始め、様々な出店候補物件を紹介する予定のほか、AMBITIONの物件に多数入居している美容に関心のある女性に対して、情報発信することにより顧客満足度の向上を図り、MIT利用者へAMBITIONの物件を紹介することで相互の送客体制の構築によってシナジー効果が得られると考えている。

 今2019年6月期第2四半期業績予想は、売上高122億2100万円(前年同期比35.0%増)、営業利益3億1100万円(同900万円)、経常損益2億2400万円の黒字(同3500万円の赤字)、最終損益1億0800万円の黒字(同4800万円の赤字)を見込む。

 今19年6月期業績予想は、売上高280億8500万円(前期比20.7%増)、営業利益13億円(同13.9%増)、経常利益10億8800万円(同7.0%増)、純利益6億4800万円(同6.1%増)の連続最高益更新を見込む。年間配当予想は、期末一括16円継続を予定している。  

 株価は、6月21日の年初来の高値1986円から10月11日の年初来の安値1022円まで調整を挟んで同19日高値1260円と上昇。その後、モミ合っている。25日移動平均線を上値抵抗線に日柄調整となっているが、ビューティー関連の多様なサービス事業展開を行うM.I.T ホールディングスへの資本参加に対する期待感があり、11月14日に予定される第1四半期決算で業績好調が確認されれば、リバウンド局面入りが想定される。ここから決算発表前に下押す場面があれば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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