【新規上場(IPO)銘柄】ロジザードはクラウドWMSパッケージシェアNo.1、今期営業2ケタ増益を見込む

株式市場 IPO 鐘

 ロジザード<4391>(東マ)は、7月4日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、「物流・在庫」にフォーカスしたクラウドサービスを展開。2001年よりEC物流に対応したクラウドWMS(倉庫管理システム)を提供開始、 一部上場企業から中小企業まで、数多くの企業の物流現場改善へ貢献している。

 倉庫在庫管理システムでは、対象となるEC通販を行っているメーカーや、流通業、3PL企業を顧客として、入出荷作業・棚卸支援機能のサービスを提供している。店舗在庫管理システムでは、対象となる実店舗を保有するメーカーや、流通業を顧客として、入出荷作業・棚卸支援機能、販売登録機能のサービスを提供している。オムニチャネル支援システムでは、対象となる複数店舗を保有する小売業や、流通業を顧客として、販売在庫情報提供機能、商品引当機能、出荷指示機能のサービスを提供している。

 株式会社ミック経済研究所が本年7月に発表した「クラウドシフト加速する基幹業務パッケージソフトの市場展望【2018年度版】」によると、ロジザード株式会社が提供する「ロジザードZERO」が、クラウドWMSパッケージ出荷本数第1位、「流通・消費財」「運輸・倉庫」分野における出荷金額第1位であることがわかった。

 WMSパッケージ出荷本数で4年連続シェアNo.1で、出荷金額でも「流通・消費財」「運輸・倉庫」分野で4年連続シェアNo.1となっており、同社に対する見直し機運が高まると予想する。

 今19年6月期業績予想は、売上高13億0400万円(前期比3.1%減)、営業利益1億6600万円(同13.2%増)、経常利益1億6500万円(同17.9%増)、純利益1億0500万円(同9.5%増)を見込む。新規アカウントの獲得は引き続き順調に推移しているが、アカウント増加を図り、クラウドサービスの売上増加による増益を予想。製品開発ではユーザーの課題に応える製品・サービスの開発を推し進めている。

 株価は、7月9日につけた上場来高値3340円から8月16日に上場来安値1747円まで調整を挟んで10月2日高値2285円と上昇。その後、モミ合っている。WMSパッケージ出荷本数で4年連続シェアNo.1で、出荷金額でも「流通・消費財」「運輸・倉庫」分野で4年連続シェアNo.1、今6月期営業2ケタ増益の続伸を見込んでおり、11月13日に予定される第1四半期決算の発表は注目される。1800円どころが底値となった感があり、ここからの深押し場面は本格的なリバウンド狙いで買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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