トーソーは配当落ちで下げるも26週線はキープ、低PBRと次期業績回復期待
- 2015/3/30 12:14
- 株式投資ニュース
トーソー<5956>(東2)の株価は、前週の週足チャートは前の週に比べ31円安の陰線足となった。3月期の期末5円配当の権利落ちを契機に下げた展開といえる。今期の2ケタ減益が響いているようだ。ただ、26週線をキープしている。PBRが0.5倍と低いことも下値支えとなっているようだ。
同社はカーテンレールやブラインド類の室内装飾関連事業を主力として、ステッキなど介護用品事業も展開している。中期戦略では「窓辺の総合インテリアメーカー」として、国内市場向け新商品開発のスピードアップ、非住宅分野の大型案件獲得、海外での大型案件獲得、原価低減や総費用低減、新規領域としての介護用品事業の拡大などを掲げている。
15年3月期見通しは、売上高が前期比4.7%減の228億円、営業利益が同38.0%減の6億40百万円、経常利益が同38.6%減の6億20百万円、純利益が同30.5%増の2億60百万円。1株利益24.9円、配は前期と同額の年間10円(中間5円、期末5円)。
住宅関連市場における消費増税前駆け込み需要反動減の影響が長期化している。製造コストや配送コストの上昇に対応して、インテリアブラインドおよび関連製品について、12月15日受注分から製品価格改定(値上げ)を実施しているため、第4四半期(1月~3月)以降の採算改善が期待される。
16年3月期は、消費増税の影響一巡、営業強化、高付加価値製品の拡販、値上げ浸透などの効果で収益改善が期待されるだろう。3月期決算発表は5月上旬に発表(昨年は5月8日)の予定。
3月6日から貸借銘柄に選定されている。昨年来高値は551円(15年3月23日)、同安値は452円(14年5月)、27日終値は514円。