【新規上場(IPO)銘柄】リーガル不動産は総合不動産開発企業として業容拡大、下値に買い入る

株式市場 IPO 鐘

 リーガル不動産<3497>(東マ)は、10月23日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は創業以来、「不動産に『Intelligence』を吹き込み、『Solution』を提案する」をモットーに不動産コンサルティング事業からスタートし、開発ソリューション事業、賃貸事業、ファシリティマネジメント事業、介護事業にも参画し、総合不動産開発企業としての業容を拡げている。

 不動産ソリューション事業では、どんな土地でも活用法を提案。用地取得からマンション・オフィスなどの開発まで手がけている。

 不動産賃貸事業では、オーナーとしてのノウハウを、コンサルティング・開発事業に活かしている。

 不動産コンサルティング事業では、法的側面から生じる案件などについて、調査・価格査定から仲介や買い取りまでトータルにサポートしている。


 ファシリティマネジメント事業では、原状回復工事の実績が多数あり、デザイン、快適性にこだわりがある。

 介護事業では、住宅型有料老人ホームを運営。「自由で・豊かに・楽しい生活」を基本に上質なサービスを提供している。

 前18年7月期業績実績は、売上高192億6300万円(前の期比29.7%増)、営業利益18億8500万円(同35.4%増)、経常利益8億6100万円(同22.3%増)、純利益5億8400万円(同22.8%増)に着地。

 今19年7月期業績予想は、売上高252億5300万円(前期比31.0%増)、営業利益21億0300万円(同11.5%増)、経常利益9億4300万円(同9.5%増)、純利益6億5500万円(同12.2%増)を見込む。年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、上場初日の10月23日に公開価格1380円を42.9%上回る初値1972円を付け、同24日高値1991円と上昇。同30日安値1320円まで調整した後、出直っている。仲介・コンサルティングから土地の購入・開発まで幅広く事業を展開し、カスタマーオリエンテッドのマーケティングを実践創業当初から、任意売却物件を数多く扱ってきた経験と弁護士200名以上とのネットワークが強みで、総合不動産開発企業としての業容を拡げている。今期予想PER5倍台と割安感があり、公開価格を割り込んだところは値ごろ感があり、下値には買いが入っている。目先は下値固めと見られるが、12月中旬に予定される第1四半期決算が順調に推移していれば、上値を試す可能性はある。ここからの押し目は買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る