【新規上場(IPO)銘柄】イボキンはリサイクルのワンストップ・サービスを展開、11月14日に第3四半期決算を発表

株式市場 IPO 鐘

 イボキン<5699>(JQS)は、8月2日に東京証券取引所JASDAQに上場。同社は、「明るく積極堅実経営」という企業理念のもと、解体工事、スクラップのリサイクル、廃棄物処理を一貫して行うワンストップサービスを通じて日本の資源循環に貢献している。

 解体事業では、建築構造物やプラント・機械設備の解体・撤去工事行っている。環境事業では、木材・プラスチック等の分別・加工、再生資源の製造販売を含むリサイクル、産業廃棄物の取集運搬・中間処理・最終処分を行っている。金属事業では、鉄・非鉄等の再生及び販売、使用済み自動車の解体による再生資源及び自動車部品の販売を行っている。

 今2018年12月期第2四半期業績実績は、売上高33億1300万円、営業利益1億5900万円、経常利益1億6600万円、純利益1億1300万円に着地。解体事業では、解体工事の需要は堅調にし、大型案件は127件に達した。環境事業では、産業廃棄物の処理受託と再生資源販売の取扱高は顧客ニーズにあったサービスを提供するなど販路拡大で、産業廃棄物処理受託数量13,832トン、再生資源販売量7,944トンと堅調に推移。金属事業では、鉄スクラップの取扱高が32,346トン、非鉄が1,257トンと堅調に推移したほか、鉄鋼メーカーの生産増により需要も堅調に推移した。

 今18年12月期業績予想は、売上高63億4400万円(前期比11.3%増)、営業利益2億8000万円(同5.3%増)、経常利益3億円(同8.3%増)、純利益1億9700万円(同1.5%減)を見込む。年間配当は期末一括24円を予定している。

 株価は、8月22日につけた上場来の安値1932円から10月4日に上場来の高値3020円と上昇。10月30日安値1972円と調整し、往って来いとなっている。5年内に売上高100億円(前17年12月期実績56億9900万円)を目指しているが、6月の主要7カ国(G7)首脳会議では30年までに全プラスチックを再利用可能なものにする憲章を採択。ここにきてプラスチックごみに対する関心が高まっており、収益機会が増加すると予想する。11月14日に予定される今18年12月期第3四半期決算の発表を前に下押す場面は買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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