【新規上場(IPO)銘柄】ベルテクスコーポレーションは浸水対策等に期待感、割安感に加え配当利回り妙味増す

株式市場 IPO 鐘

 ベルテクスコーポレーション<5290>(東2)は、10月1日付で東京証券取引所市場第二部に上場した。ホクコンとゼニス羽田ホールディングスとの経営統合に伴い、両社の共同持株会社として設立し、新たな事業グループを創設した。
 同社は、コンクリート二次製品製造等を行う子会社等の経営管理及びそれに附帯または関連する事業を行っている。

 ゼニス羽田ホールディングスは、コンクリート事業(下水道・浸水対策、道路・水路、建築・造成)と防災事業(落石・崩壊土砂・雪崩対策、法面保護)、工法・工事・メンテナンスを行っている。

 ホクコンでは、水環境、都市環境、道路環境、宅地環境に関する21世紀の環境 ソリューションの提案を行っている。

 今2019年3月期業績予想は、280億円、営業利益25億円、経常利益26億円、純利益60億円を見込む。経営統合に伴う、「負ののれん発生益」として約40億円を特別利益に計上する見込みで、確定次第、速やかに開示する。年間配当予想は、期末一括50円を予定している。

 株価は、10月1日につけた上場来高値1500円から10月30日につけた上場来安値1149円まで調整を挟んで11月8日高値1333円と上昇。その後、モミ合っている。近年の異常気象・ゲリラ豪雨による浸水対策、大地震による下水道施設や管路の破損リスクへの必要性の高まりに対応した製品の拡販に対する期待感がある。今期予想PER2倍台と割安感があり、予想配当利回り4.0%と利回り妙味が増す。25日移動平均線が上値抵抗線となっており、日柄調整が続くと思われるが、1200円前後まで押す場面があれば、中長期的は視点で買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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