ズームは底固め完了して反発の動き、18年12月期減益予想だが19年12月期の収益改善期待
- 2018/11/19 06:50
- 株式投資ニュース
ズーム<6694>(JQ)は、ハンディオーディオレコーダーを主力とする音響機器メーカーである。18年12月期減益予想だが、19年12月期の収益改善を期待したい。株価は底固め完了して反発の動きを強めている。
■ハンディレコーダーが主力の音響機器メーカー
ハンディオーディオレコーダーを主力とする音響機器メーカーで、マルチエフェクター、ハンディビデオレコーダー、プロフェッショナルフィールドレコーダーなども展開している。製造を外部に委託するファブレスメーカーである。
■18年12月期減益予想だが19年12月期の収益改善期待
18年12月期の連結業績予想(8月10日に売上高を上方修正、各利益を下方修正)は、売上高が17年12月期比17.5%増の74億01百万円だが、営業利益が37.9%減の2億03百万円、経常利益が26.3%減の2億67百万円、純利益が24.9%減の2億16百万円としている。配当予想(8月10日に期末5円減額)は17年12月期と同額の年間40円(期末一括)としている。
第3四半期累計は売上高が前年同期比12.5%増の53億78百万円、営業利益が42.7%減の1億28百万円、経常利益が10.7%減の1億87百万円、純利益が0.8%増の1億72百万円だった。ハンディオーディオレコーダーやデジタルミキサーが好調に推移し、第3四半期から新規連結したイタリアMogar社も寄与して増収だが、一部電子部品の値上がりや為替変動の影響などで売上総利益率が悪化した。またMogar社の新規連結に伴う販管費の増加なども影響して営業・経常減益だった。
第3四半期累計の進捗率は売上高73%、営業利益63%、経常利益70%、純利益80%である。18年12月期は減益予想だが、19年12月期の収益改善を期待したい。
■株価は底固め完了して反発の動き
株価は10月30日の上場来安値1180円から切り返している。底固め完了して反発の動きだ。11月16日の終値は1405円、今期予想連結PERは約15倍、時価総額は約32億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線突破の動きを強めている。出直りを期待したい。