ジェイ・エス・ビーはほぼ底値圏、18年10月期増収増益・増配予想で19年10月期も収益拡大基調
- 2018/11/26 07:45
- 株式投資ニュース
ジェイ・エス・ビー<3480>(東1)は学生向け賃貸マンション企画・開発・賃貸・管理を主力としている。管理戸数の増加や入居率の高水準推移で18年10月期増収増益・増配予想である。19年10月期も収益拡大基調だろう。株価は軟調展開で17年8月の上場来安値に接近してきたが、ほぼ底値圏だろう。出直りを期待したい。
■学生向け賃貸マンションの企画・開発・賃貸・管理が主力
学生向け賃貸マンション企画・開発・賃貸・管理を主力として、高齢者向けや外国人留学生向けも展開している。全国70の直営店舗「UniLife」を展開し、学生マンション事業の専門業者として蓄積したノウハウや一気通貫サポート体制などを強みとしている。
収益特性として、不動産賃貸管理事業においては売上高、利益とも、賃貸入居需要の繁忙期である第2四半期(2月~4月)に偏重する季節要因がある。
■18年10月期増収増益・増配予想
18年10月期の連結業績予想は、売上高が17年10月期比5.2%増の383億28百万円、営業利益が3.6%増の28億68百万円、経常利益が5.3%増の27億79百万円、純利益が9.8%増の17億02百万円としている。配当予想は3円増配の年間40円(期末一括)としている。
物件管理戸数6万2000戸の想定で、人材確保と新規出店の加速、自社所有物件とシステムへの積極投資を推進する。新規拠点展開やIT化促進などの先行投資費用が増加するが、物件管理戸数が順調に増加し、入居率も高水準に推移して増収増益予想である。
第3四半期累計は売上高が前年同期比6.8%増収、営業利益が6.2%増益だった。物件管理戸数の増加や入居率の高水準推移で、人件費・広告宣伝費・システム関連費用の増加を吸収した。賃貸入居需要の繁忙期である第2四半期に偏重する収益特性だが、通期ベースでも好業績が期待される。そして19年10月期も収益拡大基調だろう。
■株価はほぼ底値圏
株価(18年7月20日付で東証2部から東証1部に市場変更)は、11月19日に4165円まで下押す場面があり、17年8月の上場来安値3730円に接近してきたが、その後は切り返しの動きを強めている。ほぼ底値圏だろう。11月22日の終値は4465円で、前期推定連結PERは約12倍、時価総額は約211億円である。出直りを期待したい。