【編集長の視点】ハウスドゥはもみ合いも大幅増益業績を見直し下値に割安直近IPO株買いが継続

写真=ホームページから

ハウスドゥ<3457>(東マ)は、45円高と続伸して始まったあと、45円安の3950円と下ぶれるなど前日終値を挟んでもみ合っている。今年3月27日につけた上場来安値3830円を前に底値を確認する売買が続いている。下値には、同社の今6月期の経常利益が、前期比倍増、純利益が同70%増と大幅続伸が予想されていることを見直し、割安直近IPO(新規株式公開)株買いが交錯している。不動産の売買仲介件数では、業界5位に位置する好ポジションも、フォローの材料視されている。

■FC加盟店が増加し不動産売買の仲介件数は業界5位と好ポジション

同社は、不動産売買仲介事業を直営店舗やフランチャイズ(FC)の加盟店により展開し、ほかに中古事業の買取再生販売、不動産賃貸の不動産事業、住宅リフォーム、住宅ローンなどの住宅流通事業も兼営している。この3事業は、それぞれシナジー効果を高め顧客に住まいのワンストップサービスを実現している。とくに主力のフランチャイズ事業では、「HOUSE DO」のブランド価値を高め、加盟店が、2006年のスタート以来、着実に増加し、今年1月末現在で285店舗と全国展開し、店舗、チラシ、WEBの多媒体で豊富な不動産物件情報を効率的に提供、高い集客力につながっている。

このため2013年4月から2014年3月までの売買仲介件数では、1万251件の第5位と業界大手のポジションを確立している。フランチャイズ事業は、利益率が高く収益の柱となっており、業績も高成長を続けている。今6月期業績は、売り上げ142億3800万円(前期比7.0%増)、経常利益4億1000万円(同2.0倍)、純利益2億6400万円(同70.0%増)と予想している。

■公開価格目前で下値抵抗力を発揮しPER10倍台の割安修正に再発進

株価は、公開価格3600円でIPOされ5300円で初値をつけ上場来高値5320円まで買い進まれたが、相場全般が、東証1部の主力株シフトを強め、新興市場でもIPOラッシュが続いた影響などで上場来安値3830円まで調整、公開価格目前で下値抵抗力を発揮した。PERは10倍台と下げ過ぎを示唆しており、内需関連の割安直近IPO株として一段の底上げにトライしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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