SKIYAKIは底打ちの可能性、19年1月期減益予想だが20年1月期の収益改善期待

株式市場 銘柄

 SKIYAKI<3995>(東マ)は、音楽アーティストのファンクラブ運営やECサービスを展開している。19年1月期は減益予想だが、会員数は増加基調であり、20年1月期の収益改善を期待したい。株価は17年10月IPO時の高値からほぼ4分の1水準で底打ちした可能性がありそうだ。出直りを期待したい。

■音楽アーティストのファンクラブ運営やECサービスを展開

 音楽アーティストに係るファンクラブ(FC)運営サービス、アーティストグッズ等のECサービスおよび電子チケットサービスなどを展開している。18年10月末現在のファンクラブ総登録会員数は229万人(うち有料会員が81万人)である。

 18年5月コンサート・イベント制作のMSエンタテインメント・プランニングを子会社化、18年7月持分法適用関連会社のSKIYAKI OFFLINEを連結子会社化(商号をSKIYAKI APPSに変更)した。11月21日にはJリーグクラブなどプロスポーツクラブのファンサイトを運営するSEA Globalを子会社化すると発表した。

■19年1月期減益予想、20年1月期の収益改善期待

 19年1月期連結業績予想(9月12日に売上高を増額、利益を減額修正)は、売上高が18年1月期比51.0%増の37億56百万円、営業利益が54.0%減の1億11百万円、経常利益が45.6%減の1億17百万円、純利益が77.2%減の41百万円としている。

 FCサービスにおける有料会員数が順調に増加し、MSエンタテインメント・プランニングとSKIYAKI APPSの連結も寄与して大幅増収だが、ECサービスにおける大型商品の出荷減少、MSエンタテインメント・プランニングとSKIYAKI APPSの連結に伴う原価の増加、積極的なM&Aに伴う財務デュー・デリジェンス費用の増加などで減益予想である。

 なお第2四半期累計は、売上高が前年同期比41.2%増の16億82百万円、営業利益が45.9%減の75百万円、経常利益が49.2%減の69百万円、純利益が92.3%減の8百万円だった。20年1月期の収益改善を期待したい。

■株価は底打ちの可能性

 株価(18年8月1日付で株式5分割)は、10月30日に上場来安値531円まで下押したが、その後は切り返しの動きを強めている。17年10月IPO時の高値1912円からほぼ4分の1水準で底打ちした可能性がありそうだ。11月27日の終値は631円、今期予想連結PERは約164倍、時価総額は約66億円である。出直りを期待したい。

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