シノケングループは下値固め完了感、18年12月期増収増益・増配予想で3Q累計順調
- 2018/11/28 08:31
- 株式投資ニュース
シノケングループ<8909>(JQ)は、アパート・マンション販売の不動産販売事業を主力として、不動産ファンド事業にも進出している。18年12月期増収増益・増配予想である。第3四半期累計は概ね順調だった。株価は急落して軟調展開だったが、下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。
■アパート・マンション販売の不動産販売事業が主力
アパート・マンション販売の不動産販売事業を主力として、不動産管理関連事業、ゼネコン事業、エネルギー事業、介護事業、その他事業も展開している。
18年3月には国内初の本格的な機関投資家向けアパートファンド「HTT-1号ファンド」を組成して不動産ファンド事業に進出した。18年8月には不動産ファンド事業の次なる一手として、国内初のアパートREITの組成・上場に向けた準備を開始すると発表した。
また民泊関連では18年3月、民泊運営事業のビーコンSTAY社と資本業務提携した。18年4月には民泊対応型アパート第2号案件の開発に着手し、18年12月期中に20棟の新物件開発を目指すとしている。
■18年12月期増収増益・増配予想で3Q累計順調
18年12月期連結業績予想は売上高が17年12月期比13.3%増の1200億円、営業利益が4.5%増の135億円、経常利益が8.2%増の132億円、純利益が8.4%増の92億円としている。
第3四半期累計は売上高が前年同期比14.3%増収、営業利益が3.8%増益、経常利益が1.1%増益、純利益が0.6%減益だった。主力のアパート・マンション引き渡しが順調で、第3四半期累計として売上高、営業利益、経常利益が過去最高を更新した。通期予想に対する進捗率も売上高71.1%、営業利益70.1%と概ね順調である。通期でも好業績を期待したい。
配当予想は第2四半期末30円、期末15円としている。18年7月1日付の株式2分割後に換算すると年間30円となり、17年12月期換算後の27円50銭に対して2円50銭増配となる。さらに経常利益が計画を10%以上上回った場合には特別配当を実施する予定だ。
■株価は下値固め完了感
株価(18年7月1日付で株式2分割)は急落して軟調展開だったが、800円近辺で下値固め完了感を強めている。11月27日の終値は897円、今期予想連結PERは約3倍、時価総額は約326億円である。出直りを期待したい。