スプリックスは個別指導塾運営が主力、19年9月期は利益横ばい予想
- 2018/11/29 07:06
- 株式投資ニュース
スプリックス<7030>(東1)は18年6月東証1部に新規上場した。日本最大規模の個別指導塾「森塾」運営を主力としている。18年9月期は大幅増収増益だったが、19年9月期は人件費増加などで利益横ばい予想としている。これを嫌気して株価は急落した。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、目先的には売られ過ぎ感も強めている。
■個別指導塾「森塾」運営が主力
18年6月東証1部に新規上場した。日本最大規模の個別指導塾「森塾」運営を主力とする学習塾サービス、および教育コンテンツ開発などの教育関連サービスを展開している。
■19年9月期利益横ばい予想
18年9月期の非連結業績は売上高が17年9月期比22.9%増の104億51百万円、営業利益が2.1倍の24億67百万円、経常利益が2.1倍の24億23百万円、純利益が83.2%増の15億66百万円だった。新規開校教室の集客および既存教室の生徒数が堅調に推移して大幅増収増益だった。森塾は8教室開校して期末直営88教室、期末直営在籍生徒数3万726人(17年9月期末比4406人増加)となった。自律学習REDのFC展開は期末46教室(同19教室増加)となった。
19年9月期非連結業績予想は売上高が18年9月期比9.1%増の114億01百万円、営業利益が0.3%増の24億74百万円、経常利益が2.1%増の24億73百万円、純利益が1.9%増の15億95百万円としている。森塾9教室開校、自律学習RED30教室以上開校などで増収だが、人件費や研究開発費の増加で利益は横ばい予想としている。
■株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階
株価は19年9月期利益横ばい予想を嫌気する形で急落した。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、目先的には売られ過ぎ感も強めている。11月28日の終値は1958円、今期予想PERは約21倍、時価総額は約335億円である。