ラクーンホールディングスの第2四半期は2事業とも堅調で増収大幅増益
- 2018/11/30 08:26
- 決算発表記事情報
■EC事業はターゲットを国内の小売業以外の事業者及び海外事業者にも拡大
ラクーンホールディングス<3031>(東1)の今期第2四半期はEC事業、フィナンシャル事業共に堅調に推移したことで、増収大幅増益となった。
今期19年4月期第2四半期連結業績は、売上高13億51百万円(前年同期比9.1%増)、営業利益2億70百万円(同27.6%増)、経常利益2億67百万円(同28.2%増)、純利益1億82百万円(同30.2%増)であった。
EC事業は、ターゲットを従来からの国内の小売店だけではなく、国内の小売業以外の事業者及び海外事業者にも拡大している。また、国内の小売業以外の事業者に対する知名度向上および流通額増加のために、一般社団法人日本フリーランスインテリアコーディネーター協会 (JAFICA)、一般社団法人日本介護協会と連携した。流通額については、国内流通額は小売業以外の事業者に対する流通額が大幅に増加したが、自然災害の影響により、国内の小売店に対する流通額が減少した結果、同1.7%減となった。一方、海外流通額(SD exportと日本語版サイトでの海外向け流通額の合算)は、アジア圏の流通額が順調に増加した結果、同49.6%増となった。そのため「スーパーデリバリー」全体の流通額は53億47百万円(同3.9%増)となった。その結果、EC事業の業績は、売上高は8億50百万円(同1.9%増)、セグメント利益3億31百万円(同6.8%増)であった。
■加盟企業の資金ニーズに合わせて締め回数を自由に選択できるオプションサービスをリリース
ファイナンス事業は、「Paid」では、獲得した加盟企業の稼働率の向上を図ることに取組み、加盟企業の資金ニーズに合わせて締め回数を自由に選択できるオプションサービス「Paid 早期払い」をリリースした。10月末の加盟企業数は3,100社を超え、グループ外の取扱高は、75億65百万円(同31.6%増)と順調に増加した結果、全体の取扱高(グループ内の取扱高を含む)は108億28百万円(同18.2%増)となった。保証については、「T&G売掛保証」、「URIHO」では引き続き、地域金融機関との業務提携を進め、販売チャ ネルを拡大することに取り組んでいる。「URIHO」の料金プランをリニューアルし、年商に関係なく希望の保証額に合わせて自由に料金プランを選べるように改定した。10月末の保証残高は、順調に増加し、190億54百万円と同14.0%増となった。この結果、売上高は5億86百万円(同18.8%増)、セグメント利益は79百万円(同71.4% 増)と2ケタ増収大幅増益となった。
進捗率は、売上高49.9%(前期48.7%)、営業利益52.6%(同48.5%)、経常利益52.6%(同48.3%)、純利益55.2%(同49.3%)と前期に比較すると進捗率が高いことから上振れの可能性も出てきた。
ちなみに、今期19年4月期連結業績予想は、売上高27億09百万円(前期比6.4%増)、営業利益5億13百万円(同17.2%増)、経常利益5億08百万円(同17.7%増)、純利益3億30百万円(同16.6%増)を見込む。