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AMBITIONは下値固め完了して反発期待、19年6月期増収増益予想で1Q大幅増収・黒字化と順調
- 2018/12/3 07:33
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
AMBITION<3300>(東マ)は、マンションサブリースのプロパティマネジメント事業、投資用マンション開発・販売のインベスト事業など、東京23区中心に不動産関連事業を展開している。19年6月期増収増益予想である。第1四半期は大幅増収で黒字化と順調だった。株価は安値圏だが、下値固め完了して反発を期待したい。
■東京23区中心の不動産コミュニティーデベロッパー
東京23区中心の不動産コミュニティーデベロッパーである。デザイナーズマンションサブリースのプロパティマネジメント事業、新築投資用デザイナーズマンション開発・販売のインベスト事業(17年10月ヴェリタス・インベストメントを子会社化)を主力として、賃貸仲介、少額短期保険、民泊などの不動産関連事業も展開している。
中期成長に向けて管理物件の拡大を推進するとともに、不動産業界向けRPAやヴェリタス・インベストメントのIoT機器「VERIOT」など、ITを活用した不動産テックを推進している。18年4月アクセルラボとIoTサービス共同開発で合意、18年5月RPAテクノロジーズと業務提携して不動産業界向けRPA事業に参入、18年11月不動産管理会社向け募集支援・業務改善システム「GoWeb!」のGood不動産と業務提携した。
また18年10月、ビューティ関連サービスのM.I.Tホールディングスに資本参加した。同社に出店候補物件を紹介する。
■19年6月期増収増益予想、1Q大幅増収で黒字化と順調
19年6月期の連結業績予想は、売上高が18年6月期比20.7%増の280億85百万円で、営業利益が13.9%増の13億円、経常利益が7.0%増の10億88百万円、純利益が6.1%増の6億48百万円としている。配当予想は18年6月期と同額の年間16円50銭(期末一括)としている。予想配当性向は17.3%となる。
第1四半期は、売上高が前年同期比90.7%増の63億20百万円、営業利益が2億72百万円(前年同期は50百万円の赤字)、経常利益が2億28百万円(同53百万円の赤字)、純利益が1億28百万円(同41百万円の赤字)だった。
プロパティマネジメント事業は、売上高が18.1%増の33億17百万円で営業利益が2.2倍の2億09百万円だった。総管理戸数が12.4%増の1万7578戸、サブリース管理戸数が8.0%増の9631戸と伸長し、入居率も1.44ポイント上昇の95.24%と高水準だった。
インベスト事業は、売上高が27億74百万円(前年同期は3億08百万円)で営業利益が4億12百万円(同11百万円)だった。物件売却は69件増の83件だった。17年10月子会社化したヴェリタス・インベストメントが寄与した。
通期ベースでも好業績を期待したい。
■株価は下値固め完了して反発期待
株価は安値圏だが1000円近辺で下値固め完了感を強めている。反発を期待したい。11月30日の終値は1099円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS95円36銭で算出)は約12倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円50銭で算出)は約1.5%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS279円10銭で算出)は約3.9倍、時価総額は約75億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)