ベステラの今期第3四半期連結業績は、大型の工事進行基準対象工事の施工が順調に推移し、売上高は前年同期を上回る
- 2018/12/9 13:42
- 決算発表記事情報
ベステラ<1433>(東1)の今期第3四半期連結業績は、大型の工事進行基準対象工事の施工が順調に推移したことで売上高は前年同期を上回った。
19年1月期第3四半期連結業績は、売上高32億52百万円(前年同期比11.4%増)となった。しかし、営業利益は人材採用等の先行投資による販売費及び一般管 理費の増加等により2億20百万円(同4.0%減)となったが、経常利益は2億20百万円(同1.9%増)なった。純利益については、本社ビルを売却したことで特別利益3億88百万円を計上したことで4億19百万円(同179.3%増)となった。
なお、本年3月16日にヒロ・エンジニアリングが実施する第三者割当増資を引き受け、子会社化したことで、今期より連結決算となっている。
ヒロ・エンジニアリングは、航空・宇宙・プラント・産業機器業界を中心に機械・電気・制御・情報システムなどの技術支援や、企業の運営に欠くことのできない事務支援、未来に向けた若手技術者育成の教育支援など、人材を中心としたサービスの提供を行っている。
同社は、製鉄・電力・ガス・石油・石油化学業界(製鉄所・発電所・石油精製・石油化学設備など)向けを主力とするプラント解体工事、および特定化学物質・アスベスト・ダイオキシン・土壌汚染などの環境関連対策工事を展開している。
■日立プラントコンストラクションと業務提携し、原子力廃炉関連ビジネスにおいて競争力を強化
なお、7月に日本国内の原子力発電設備解体事業に関して、日立プラントコンストラクションと業務提携した。日立プラントコンストラクションが有する原子力発電設備の解体工事に係る実績と経験と、同社の持つ独自解体技術を組み合わせることで、今後、増加が予想される原子力廃炉関連ビジネスにおいて競争力を強化し、事業の拡大を目指すことが目的。
また、9月7日には第一カッター興業とプラント設備解体事業に関する包括的業務提携を締結し、両社の持つ独自かつ特化した技術を共同で提供し、お互いの工法を組み合わせることにより、今後、増加が予測されるプラント解体ビジネスにおいて競争力を強化し、事業拡大を目的としたもの。
以上のように、ヒロ・エンジニアリングの子会社化と日立プラントコンストラクション、第一カッター興業との業務提携を締結することで、事業領域の拡大を実現していることで、同社の事業は着実に拡大している。
第3四半期は順調に推移していることから、通期業績予想は、前回予想を据え置いている。
ちなみに、19年1月期連結業績は、売上高51億円(前期比13.4%増)、営業利益4億22百万円(同9.3%増)、経常利益4億06百万円(同8.8%増)、純利益5億40百万円(同105.3%増)を見込む。