西本Wismettacホールディングスは下値切り上げ、18年12月期増収増益・増配予想
- 2018/12/10 06:45
- 株式投資ニュース
西本Wismettacホールディングス<9260>(東1)は、世界市場に食材・食品を供給するグローバル企業である。18年12月期増収増益・増配予想である。株価は上値の重い展開だが、一方で下値を徐々に切り上げている。出直りを期待したい。
■世界市場に食材・食品を供給するグローバル企業
世界市場に食材・食品を供給するグローバル企業である。日本食をはじめとしたアジア食品・食材を北米中心に海外で販売するアジア食グローバル事業、青果物全般の国内販売・輸出・三国間貿易および水産品の国内販売を行う農水産商社事業を展開している。
アジア食グローバル事業では、世界的な日本食ブームを背景とした市場拡大に歩調を合わせて、海外拠点網構築を推進している。農水産商社事業では、主力販路の卸売市場に加えて、量販店や外食・中食産業への販売を強化している。
■18年12月期増収増益・増配予想
18年12月期連結業績予想は、売上高が17年12月期比7.4%増の1848億14百万円、営業利益が7.1増の67億75百万円、経常利益が12.9%増の66億81百万円、純利益が52.1%増の46億64百万円としている。想定為替レートは1米ドル=110円で、アジア食グローバル事業が5.9%増収、農水産商社事業が10.5%増収と好調に推移する見込みだ。純利益は米国の法人減税も寄与する。配当予想は25円増配の年間95円(第2四半期末40円、期末55円)としている。
第3四半期累計は売上高が前年同期比5.1%増収、営業利益が0.8%減益、経常利益が7.1%増益、純利益が43.3%増益だった。売上面ではアジア食グローバル事業が5.2%増収、農水産商社事業が4.6%増収と概ね順調に推移したが、北米地域のアジア食グローバル事業が食材原価高騰の影響を受けて減益だった。農水産商社事業は前年同期に苦戦した国内向け柑橘類・トロピカル商材が持ち直して大幅増益だった。純利益は米国の法人減税が寄与した。
第3四半期累計の進捗率は売上高が73.3%、営業利益が70.6%と概ね順調である。通期ベースで好業績を期待したい。
■株価は下値切り上げ
株価は10月の戻り高値圏5600円近辺から反落して上値の重い展開だが、一方で下値を徐々に切り上げている。出直りを期待したい。12月7日の終値は4985円、今期予想連結PERは約15倍、時価総額は約716億円である。