ヴィスコ・テクノロジーズは底値圏、12月13日付で東証2部に市場変更

株式市場 銘柄

 ヴィスコ・テクノロジーズ<6698>(JQ)は画像検査処理装置のファブレスメーカーである。19年3月期減益予想だが上振れ余地があるだろう。12月13日付でJASDAQから東証2部に市場変更する。株価は17年12月の上場来安値に接近しているが、ほぼ底値圏だろう。反発を期待したい。

■画像検査処理装置のファブレスメーカー

 画像検査処理装置のファブレスメーカーで、コネクタ検査用など電子部品業界向けを主力としている。中期経営計画では21年3月期の売上高50億50百万円、経常利益7億70百万円、純利益5億30百万円、ROE17.8%を目指している。

■19年3月期減益予想だが上振れ余地

 19年3月期の連結業績予想は、売上高が18年3月期比4.3%増の34億50百万円、営業利益が22.6%減の3億60百万円、経常利益が21.0%減の3億30百万円、純利益が23.8%減の2億30百万円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比9.7%増の17億73百万円、営業利益が7.9%増の2億72百万円、経常利益が8.9%増の2億51百万円、純利益が30.4%増の2億01百万円だった。国内では電子部品検査用途を中心に大型案件を獲得し、海外は中国や韓国向けを中心に伸長した。

 通期ベースでは、主力のコネクタ検査用が堅調に推移し、新規MEMS用途も立ち上がるが、18年3月期に大幅増加した電子部品用のスポット案件が一巡し、研究開発などの戦略的投資負担も影響して減益予想だが、第2四半期累計の進捗率は売上高が51.4%、営業利益が75.8%と順調である。通期予想に上振れ余地があるだろう。

■株価は底値圏

 株価(18年4月1日で株式8分割)は12月10日に1705円まで下押した。地合い悪化も影響して17年12月の上場来安値1663円に接近しているが、ほぼ底値圏だろう。反発を期待したい。12月10日の終値は1716円、今期予想連結PERは約45倍、時価総額は約104億円である。

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