- Home
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
- ティムコは売り一巡して反発期待、18年11月期黒字化予想で19年11月期も収益改善期待
ティムコは売り一巡して反発期待、18年11月期黒字化予想で19年11月期も収益改善期待
- 2018/12/14 08:06
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
ティムコ<7501>(JQ)はフィッシング用品およびアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。18年11月期は黒字化予想である。19年11月期も収益改善を期待したい。株価は年初来安値更新の展開だが、売り一巡して反発を期待したい。0.3倍近辺の低PBRも見直し材料だ。
■フィッシング用品およびアウトドア用品の企画・販売
フィッシング用品およびアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。17年11月期の事業別売上高構成比はフィッシング事業が31%、アウトドア事業が68%、その他(不動産賃貸収入など)が1%だった。
基本戦略として規模の拡大よりも内容の充実に重点を置き、オリジナルアウトドア衣料ブランドである「Foxfire」の商品力強化や、直営店舗「Foxfire Store」の収益力向上に取り組んでいる。
■18年11月期黒字化予想、19年11月期も収益改善期待
18年11月期の非連結業績予想(7月10日に売上高を減額、利益を増額)は、売上高が17年11月期比4.9%増の30億22百万円、営業利益が49百万円の黒字(17年11月期は19百万円の赤字)、経常利益が50百万円の黒字(同16百万円の赤字)、純利益が34百万円の黒字(同23百万円の赤字)としている。配当予想は17年11月期と同額の年間12円(期末一括)で、予想配当性向は87.4%となる。
第3四半期累計は売上高が前年同期比4.9%増の22億53百万円で、営業利益が38百万円の黒字(前年同期は6百万円の赤字)、経常利益が43百万円の黒字(同4百万円の赤字)、純利益が26百万円の黒字(同2百万円の赤字)だった。アウトドア事業が牽引して黒字化した。
フィッシング事業は売上高が1.7%増の7億32百万円で営業利益が13.4%増の1億10百万円だった。フライ用品は市場低迷の影響で苦戦したが、ルアー用品が新製品投入や販促などの効果で堅調だった。また値下げ販売で売上総利益率が低下したが、経費削減で吸収した。
アウトドア事業は売上高が6.6%増の14億96百万円で営業利益が49.5%増の99百万円だった。秋冬シーズンの低温傾向でジャケットなどの防寒重衣料が好調だった。売上総利益率の向上も寄与した。
通期ベースでも、フィッシング事業においてはブランド力強化とネット活用による収益性向上、アウトドア事業においてはアウトドア衣料ブランド「Foxfire」の商品力強化や直営店舗「Foxfire Store」の収益性向上に努めるとしている。19年11月期も収益改善を期待したい。
■株主優待制度は11月末の株主対象
株主優待制度は毎年11月30日現在の株主を対象として、保有株式数に応じてFoxfire Store20%OFFお買物優待券を贈呈する。
■株価は売り一巡して反発期待
株価は年初来安値更新の展開で12月13日には554円まで下押したが、売り一巡して反発を期待したい。12月13日の終値は556円、前期推定PER(会社予想EPS13円73銭で算出)は約40倍、前期推定配当利回り(会社予想年間12円で算出)は約2.2%、前々期実績PBR(前々期実績BPS1947円54銭で算出)は約0.3倍、時価総額は約19億円である。0.3倍近辺の低PBRも見直し材料だ。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)