ホープは底値圏、19年6月期赤字縮小予想

株式市場 銘柄

 ホープ<6195>(東マ)は自治体に特化したサービス業を展開し、自治体媒体の広告枠を民間企業に販売する広告事業を主力としている。19年6月期は赤字縮小予想である。株価は水準を切り下げて軟調展開だが、16年6月IPO時の高値から3分の1割れ水準で底値圏だろう。

■自治体関連の広告事業が主力

 自治体に特化したサービス業を展開し、自治体媒体の広告枠を民間企業に販売するSRサービスなどの広告事業を主力としている。また自治体と民間企業を繋ぐBtoGマーケティングなどのマーケティング&メディア事業、電力取次販売・小売販売のエネルギー事業も展開している。なお収益面では、約8割の冊子を4~6月に発行するため、第4四半期偏重の傾向がある。

■19年6月期赤字縮小予想

 19年6月期の非連結業績予想は、売上高が18年6月期比30.3%増の29億57百万円、営業利益が32百万円の赤字(18年6月期は1億21百万円の赤字)、経常利益が18百万円の赤字(同1億14百万円の赤字)、純利益が31百万円の赤字(同1億28百万円の赤字)としている。

 第1四半期は売上高が前年同期比11.1%増の4億20百万円、営業利益が1億24百万円の赤字(前年同期は1億07百万円の赤字)、経常利益が1億20百万円の赤字(同1億06百万円の赤字)、純利益が1億23百万円の赤字(同1億07百万円の赤字)だった。概ね計画水準だったとしている。

 第1四半期の進捗率は低水準だが、第2四半期以降は新規のエネルギー事業に注力し、売上増や生産性向上などを見込んでいる。通期ベースで収益改善を期待したい。

■株価は底値圏

 株価は12月11日に上場来安値983円まで下押した。軟調展開だが16年6月IPO時の高値3320円から3分の1割れ水準で底値圏だろう。12月13日の終値は1027円、時価総額は約14億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■岡崎医療センターで実証、医療従事者の負担軽減と業務効率化を確認  川崎重工業<7012>(東証プ…
  2. ■全国の介護事業者が安心して選定可能、TAISコード取得で信頼性向上  丸文<7537>(東証プラ…
  3. ■生成AIへの危機感、弁護士の間で高まる  GVA TECH<298A>(東証グロース)は8月21…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る