【新規上場(IPO)銘柄】 アルテリア・ネットワークスは12日に第一部に上場、マンションインターネット事業国内シェアNo.1

株式市場 IPO 鐘

 アルテリア・ネットワークス<4423>(東1)は、12月12日に東京証券取引所第一部に上場した。同社は、独自色を持つ通信キャリアの一つ。自社回線を保有するとともに、他社回線も利用して、企業ごとのニーズにきめ細かく対応した通信サービスを提供している。

 同社グループでは、主として、インターネットサービス(光インターネット接続サービス、IP電話サービス)、ネットワークサービス(専用サービス、VPN接続サービス及びマンションインターネットサービス(全戸一括型光インターネット接続サービス)を主に大都市圏で事業を展開している。

 今2019年3月期第2四半期業績実績は、売上高237億6500万円(前年同期比2.7%増)、営業利益36億8300万円(同3.7%減)、経常利益34億5400万円(同4.5%減)、純利益23億2700万円(同1.6%減)に着地。

 今19年3月期業績予想は、売上高482億1300万円(前期比1.3%増)、営業利益78億5400万円(同4.0%増)、経常利益74億1700万円(同3.8%増)、純利益48億7500万円(同5.8%増)を見込む。年間配当予想は、配当性向50%程度を中長期的な目標として年間1回の期末配当を実施し、期末一括26.22円を予定している。

 株価は、上場初日12日に公開価格1250円を4.8%下回る1190円で初値をつけ、同日安値1150円と売られた後、同日高値1268円と買われ、この日の引けは1200円。13日は高値1300円と買われる場面が見られている。特にマンションインターネット事業では、2018年4月に販売を開始した国内最速、広帯域通信を実現する新サービス「マンション全戸一括 10Gタイプ」の販売を拡充していることが注目される。株式会社MM総研の全戸一括型マンションIPSシェア調査では(2018年3月末時点)、国内シェアNo.1の導入実績を誇り、安定した高速接続だけでなく、WEBメールなどの基本サービス、居住者向けISP会員特典や、月額基本料がお得なIP電話サービスやセキュリティ対策など、オプションサービスも充実しており、今後の成長も期待される。公開価格の1250円割れを下値に上値を試すか注目したい。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  2. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  3. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  4. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  5. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  6. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る