東京応化工業は下値切り上げ、18年12月期増収・2桁営業増益予想
- 2018/12/18 06:54
- 株式投資ニュース
東京応化工業<4186>(東1)は半導体用フォトレジストの大手である。18年12月期増収・2桁営業増益予想である。株価は戻り一服の形だが、10月の年初来安値から下値を切り上げている。出直りを期待したい。
■半導体用フォトレジストの大手
半導体製造工程で使用されるフォトレジスト(感光性樹脂)の大手である。液晶用フォトレジスト、高純度化学品、および装置事業も展開している。
■18年12月期増収・2桁営業増益予想
18年12月期連結業績予想(8月8日に売上高を27億円減額、純利益を1億円増額修正)は、売上高が1062億円、営業利益が110億円、経常利益が114億円、純利益が76億円としている。17年12月期が9ヶ月決算のため前年同期間との比較で売上高は5.8%増収、営業利益は11.4%増益、経常利益は8.2%増益、純利益は10.4%増益となる。
第3四半期累計は前年同期間との比較で、売上高が4.5%増の777億22百万円、営業利益が1.0%増の77億28百万円、経常利益が2.5%減の78億68百万円、純利益が1.4%減の53億99百万円だった。材料事業が4.4%増収、装置事業が10.0%増収と伸長した。営業利益は材料事業が原料価格上昇の影響を受けて4.1%減益だったが、装置事業の赤字が大幅に縮小し、全体として増益を確保した。
第3四半期累計の進捗率は売上高73.2%、営業利益70.3%と概ね順調である。通期ベースでは材料事業が小幅増益にとどまるが、装置事業の赤字縮小が寄与して2桁営業増益予想としている。好業績を期待したい。
■株価は下値切り上げ
株価は戻り一服の形だが、10月の年初来安値2811円から下値を切り上げている。出直りを期待したい。12月17日の終値は3160円、今期予想連結PERは約17倍、時価総額は約1425億円である。