神戸天然物化学は底値圏、有機化合物の受託研究・開発・生産を展開

株式市場 銘柄

 神戸天然物化学<6568>(東マ)は有機化合物の受託研究・開発・生産ソリューション事業を展開している。19年3月期増収増益予想である。株価は地合い悪も影響して上場来安値を更新する展開だが、売られ過ぎ感も強めている。18年4月高値から3分の1水準でほぼ底値圏だろう。

■有機化合物の受託研究・開発・生産ソリューション事業を展開

 18年3月東証マザーズに新規上場した。有機化合物の受託研究・開発・生産ソリューション事業を展開している。18年3月期の売上高構成比は、電子材料や医薬用原料などの機能材料分野が47%、治験原薬や医薬原薬などの医薬分野が46%、遺伝子組換微生物による有用物質などのバイオ分野が7%だった。

 大手化学・製薬メーカーの商品開発にて発生する製造など、難易度が高く高付加価値な製品・サービスを提供している。なお出雲工場における機能性材料向け新規製造棟(キロラボ工場棟)および研究棟が19年3月完成予定である。

■19年3月期増収増益予想

 19年3月期の非連結業績予想は売上高が18年3月期比2.2%増の64億50百万円、営業利益が6.4%増の13億円、経常利益が7.5%増の13億円、純利益が2.1%増の9億20百万円としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比1.3%増の29億24百万円、営業利益が18.1%減の5億14百万円だった。機能材料分野が2.8%増収、バイオ分野が4.5倍増収と好調だったが、医薬分野が30.5%減収と低調で、研究開発費や人件費の増加も影響して減益だった。

 第2四半期累計の進捗率は売上高45.3%、営業利益39.5%と低水準だが、機能性材料分野が量産製品の増加で採算改善し、上期低調だった医薬分野が下期に量産品中心に売上増加見込みとしている。下期の挽回を期待したい。

■株価は底値圏

 株価は12月21日に1459円まで下押した。地合い悪も影響して上場来安値を更新する展開だが、売られ過ぎ感も強めている。18年4月高値4830円から3分の1水準でほぼ底値圏だろう。12月21日の終値は1526円、今期予想PERは約13倍、時価総額は約118億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る