ミロク情報サービスは金融機関向けデジタル・データ提供プラットフォーム『会計データ・オン・クラウドプラットフォーム』の検討に参画

■中小企業・小規模事業者の財務・会計データを金融機関にデジタル・データとして提供

ミロク情報サービス(以下「MJS」)<9928>(東1)は、日本アイ・ビー・エム(以下「日本IBM」)が提供する金融機関向けデジタル・データ提供プラットフォーム『会計データ・オン・クラウドプラットフォーム』の検討に参画する。

 『会計データ・オン・クラウドプラットフォーム』は、中小企業・小規模事業者の財務・会計データを金融機関にデジタル・データとして提供できるようにする日本IBMのデータ・プラットフォーム。現在、金融機関、会計ソフトメーカー、企業財務システムベンダーなど52社が参画を表明しており、日本IBMは各社と共同でクラウドおよびAPIを活用した『会計データ・オン・クラウド』の実用化に向けて、業務の流れ、システム要件、APIの有効性などを検討する。本プラットフォームは2020年からのサービス開始を目標としており、金融機関内での財務データの取り扱いに関する事務効率化の実現、融資審査の迅速化・高度化を目指す。

■融資やビジネスローンを申し込む際の事務作業が効率化

 今回の参画により、顧客は必要に応じてMJSの財務会計システムで処理された仕訳データや決算書の会計データを『会計データ・オン・クラウドプラットフォーム』を通じて、金融機関に提供することが可能となる。そのため、MJSの製品を使っている会計事務所ならびに中堅・中小企業は、融資やビジネスローンを申し込む際、紙の書類を印刷したり、書類を提出するための移動時間を気にしたりすることなく、自社の会計データを提携先の金融機関へ提供することができ、事務作業が効率化される。

また、金融機関はデジタル・データとして決算書等の会計データを得ることにより、これまで紙の決算書をスキャニングし、その後事務センターにて登録するためにかかっていた作業時間が削減され、融資審査が迅速化・高度化される。

 MJSは、財務会計・人事給与のERPシステム、クラウド型サービスを提供している。今回の参画を通じ、クラウドおよびAPI技術のさらなる活用に向けた検討を進めるとともに、会計事務所ならびに中堅・中小企業と金融機関との情報連携を支援し、融資審査の迅速化による事業活動の活性化を推進するとしている。

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