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巴工業は戻り高値圏、19年10月期微減益予想だが保守的で上振れ余地
- 2019/1/18 06:45
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
巴工業<6309>(東1)は機械製造販売事業と化学工業製品販売事業を展開している。19年10月微減益予想だが保守的だろう。上振れ余地がありそうだ。株価は地合い悪の影響を受けた12月の直近安値から急反発して戻り高値圏だ。18年8月の昨年来高値を試す展開が期待される。
■機械製造販売事業と化学工業製品販売事業を展開
遠心分離機械を中心とする機械製造販売事業、合成樹脂や化学工業薬品などを中心とする化学工業製品販売事業を展開している。
18年10月期のセグメント別売上構成比は機械製造販売事業26%、化学工業製品販売事業74%、営業利益構成比は機械製造販売事業25%、化学工業製品販売事業75%だった。また地域別売上構成比は日本80%、アジア17%、その他3%だった。
収益面では、機械製造販売事業が設備投資関連のため、第2四半期(2月~4月)および第4四半期(8月~10月)の構成比が高くなりやすい特性がある。
■19年10月期微減益予想だが保守的で上振れ余地
19年10月期の連結業績予想は、売上高が18年10月期比4.6%増の443億円、営業利益が3.3%減の23億円、経常利益が1.5%減の23億円、純利益が0.9%減の15億円としている。配当予想は18年10月期と同額の年間47円(第2四半期末23円50銭、期末23円50銭)で、予想配当性向は31.3%となる。
機械製造は売上高が5.6%増の118億円と順調だが営業利益が販管費の増加で10.7%減の5億30百万円、化学工業製品は売上高が4.2%増の325億円と順調だが営業利益が販管費の増加で0.8%減の17億70百万円としている。ただし保守的だろう。上振れ余地がありそうだ。
■株主優待制度は10月末の株主対象
株主優待制度は、毎年10月31日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して、ワイン(当社関連会社取扱商品)1本を贈呈する。
■株価は戻り高値圏
株価は地合い悪の影響を受けた12月25日の直近安値2025円から急反発し、1月7日と8日の2461円まで上伸した。その後も戻り高値圏で堅調に推移している。18年8月の昨年来高値2515円を試す展開が期待される。1月17日の終値は2427円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS150円33銭で算出)は約16倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間47円で算出)は約1.9%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS2793円69銭で算出)は約0.9倍、時価総額は約256億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)