【新規上場(IPO)銘柄】オーウエルは2月13日に第3四半期決算を発表、ホールICの用途拡大が注目

株式市場 IPO 鐘

オーウエル<7670>(東2)は、昨年12月13日に東京証券取引所市場第二部に上場。同社は、1943年の会社設立以来、塗料分野を中心に顧客の生産に必要な商品やサービスを提供、産業用塗料で常に販売高トップの実績を上げている。

 現在では、塗料・塗膜形成技術、生産財(化成品・物資)、工事、グローバル、LED照明、機能性光学製品、エレクトロニクスの7つの基幹事業となっている。同社、連結子 会社16社及び持分法適用関連会社4社の計21社で構成され、塗料関連事業、電気・電子部品事業の2つの事業に関連する2つの事業に関する商品の販売を行っている。

 同社は、「意匠や機能で、人々の未来を豊かにする」というビジョンのもと、「イノベーション」をコンセプトに、顧客への提供価値の革新に同社グループを挙げて取り組んでいる。今2019年3月期第2四半期業績実績は、売上高314億4200万円、営業利益6億2900万円、経常利益7億2600万円、純利益5億0100万円に着地。

 今19年3月期業績予想は、売上高670億円(前期比5.1%増)、営業利益13億5000万円(同12.5%増)、経常利益14億8000万円(同10.7%増 )、純利益10億円(同21.5%増)を見込む。年間配当予想は、期末一括20円(同8円増)の増配を予定している。

 株価は、昨年12月14日につけた上場来高値926円から1月4日につけた上場来安値602円まで調整を挟んで同18日高値747円と上昇。その後、モミ合っている。主力製品のホールICは、自動車のエレクトロニクス化に伴い、変速制御やブレーキ制御、ステアリング制御等の用途拡大しており、今後の展開が注目される。足元の業績は、今3月期第2四半期業績が順調に推移しており、2月13日に予定される第3四半期決算の発表に期待が持てる。今期予想PER7倍台・PBR0.44倍と割安感はあるほか、配当利回り2.8%と利回り妙味もソコソコある。7 00円どころで下値を固めつつあり、小甘い場面は待ち伏せ買いを考えるところだろう。(株式評論家・信濃川)

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