コーア商事ホールディングスは底打ちして出直り期待、19年6月期大幅増益予想

株式市場 銘柄

 コーア商事ホールディングス<9273>(東2)はジェネリック医薬品原薬の輸入販売を主力として、注射剤を中心とする医療用医薬品の製造販売も展開している。19年6月期大幅増益予想である。株価は12月安値から切り返している。底打ちして出直りを期待したい。

■ジェネリック原薬輸入販売と医薬品製造販売を展開

 18年6月東証2部に新規上場した。ジェネリック医薬品原薬の輸入販売(コーア商事)を主力として、注射剤を中心とするジェネリック医薬品の製造販売(コーアイセイ、コーアバイオテックベイ、コーア製薬)も展開している。商社機能と受託製造機能を併せ持つビジネスモデルである。

 なお子会社コーアイセイが独占禁止法第3条違反の疑いがあるとして公正取引委員会の立入検査を受けた。違反の事実はないと認識しているが、公正取引委員会の検査に全面的に協力するとしている。

■19年6月期大幅増益予想

 19年6月期連結業績予想は、売上高が18年6月期比9.3の162億円、営業利益が25.6%増の16億円、経常利益が24.8%増の15億90百万円、純利益が44.2%増の10億60百万円としている。

 第1四半期は売上高が31億61百万円、営業利益が1億56百万円、経常利益が1億53百万円、純利益が62百万円だった。

 第1四半期の進捗率は低水準だが、通期ではマキサカルシトール・炭酸ランタンの生産で医薬品製造販売事業の営業黒字化(18年6月期実績3億24百万円の赤字、19年6月期予想39百万円の黒字)を見込み、全体として大幅増益予想である。

■株価は底打ちして出直り期待

 株価(18年11月6日付で株式3分割)は、18年8月高値1930円から半値割れ水準となる12月26日安値805円から切り返している。底打ちして出直りを期待したい。1月30日の終値は944円、今期予想連結PERは約9倍、時価総額は約94億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る