プロパティデータバンクは底打ち感、19年3月期増収増益予想で3Q累計順調
- 2019/2/7 05:48
- 株式投資ニュース
プロパティデータバンク<4389>(東マ)は、不動産運用管理に関するクラウドサービス「@プロパティ」を主力とするBtoB不動産テック企業である。19年3月期増収増益予想で、第3四半期累計は2桁増収増益と順調だった。また期末配当も発表している。株価は高値からほぼ3分の1水準となる12月安値から切り返して底打ち感を強めている。出直りを期待したい。
■不動産管理クラウドサービス「@プロパティ」が主力
18年6月東証マザーズに新規上場した。不動産の運用管理に関する統合資産管理クラウドサービス「@プロパティ」を主力とする「BtoBの不動産テック企業」である。企業の不動産・施設等の資産管理業務の効率化を支援する。18年9月末の登録建物データは18年3月末比4673棟増加の4万5793棟である。また新規事業としてデータサイエンスサービスを19年1月開始した。
■19年3月期増収増益予想で3Q累計2桁増収増益と順調
19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比22.3%増の15億16百万円、営業利益が3.5%増の2億45百万円、経常利益が4.4%増の2億46百万円、純利益が11.4%増の1億62百万円としている。人員増加、外注費増加、開発投資に伴う減価償却費増加などで営業利益の伸びは小幅だが、クラウドサービス、ソリューションサービスとも伸長して2桁増収予想である。なお未定としていた配当予想は年間20円(期末一括)とした。
第3四半期累計は、売上高が前年同期比32.4%増の11億26百万円、営業利益が15.5%増の1億66百万円、経常利益が11.6%増の1億58百万円、純利益が13.9%増の1億07百万円だった。クラウドサービスが新規顧客の獲得や既存顧客の利用拡大で7.9%増収、ソリューションサービスが大口案件受注も寄与して2.5倍増収と好調に推移した。通期予想に対する進捗率は売上高74.3%、営業利益67.8%と順調である。通期でも好業績を期待したい。
■株価は底打ち感
株価は18年6月高値4140円からほぼ3分の1水準となる12月安値1575円から切り返して底打ち感を強めている。1月31日には2187円まで上伸した。出直りを期待したい。2月6日の終値は2050円、今期予想PERは約24倍、時価総額は約40億円である。