ソラストの第3四半期は増収・大幅増益、介護事業のM&Aなどが利益貢献

■医療関連受託事業・介護事業がともに好調

 ソラスト<6197>(東1)は7日、19年3月期第3四半期連結業績を発表した。

 売上高は、医療関連受託事業及び介護・保育事業がともに好調に推移したため、前年同期比14.5%増の622億48百万円、 営業利益は、両事業の増益により同27.6%増の38億42百万円、経常利益は同28.3%増の38億52百万円だった。 四半期純利益は2月7日に同社所有の秋葉原ビルの譲渡を決議したことに伴い、繰延税金資産の回収可能性を見直すことで、法人税などが1億03百万円減少し、同34.4%増の25億51百万円となった。

 各事業を見ると、医療関連受託事業では、売上高は前年同期比3.8%増の416億12百万円、営業利益は同9.4%増の44億62百万円となった。生産性とクオリティーの向上を目指したトレーニングを強化し、トレーニングの対象を病院の部署リー ダーに拡大。それにより、トレーニングの効果が多くの病院に拡大し、売上増につながってくる地域が増えた。

 介護・保育事業では、売上高は前年同期比46.8%増の202億16百万円、営業利益は同108.5%増の15億09百万円となった。今年度にM&Aした会社・資産が売上増への貢献を始め、特に18年12月のオールライフメイトの買収で首都圏での施設系サービスが拡充され、地域トータルケアの実現に向けて一歩前進した。保育事業は、4月から3施設を認証保育所から認可保育所に移行したことなどで園児数が増加している。

 19年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比12.5%増の836億30百万円、営業利益が同13.2%増の47億43百万円、経常利益が同12.5%増の46億87百万円、純利益が同8.2%増の29億33百万円としている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■岡崎医療センターで実証、医療従事者の負担軽減と業務効率化を確認  川崎重工業<7012>(東証プ…
  2. ■全国の介護事業者が安心して選定可能、TAISコード取得で信頼性向上  丸文<7537>(東証プラ…
  3. ■生成AIへの危機感、弁護士の間で高まる  GVA TECH<298A>(東証グロース)は8月21…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る