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アーバネットコーポレーションは出直り期待、19年6月期大幅増収増益予想で2Q累計順調
- 2019/2/13 07:53
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
アーバネットコーポレーション<3242>(JQ)は東京23区中心に投資用・分譲用マンションの開発・販売を展開している。19年6月期大幅増収増益予想である。そして第2四半期累計は大幅増収増益で順調だった。株価は安値圏だが、調整一巡して出直りを期待したい。
■東京23区中心に投資用マンション開発・販売
東京23区中心に投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。アウトソーシングを積極活用し、少数精鋭の組織体制で固定費の極小化を図っている。
親会社の同社は投資用ワンルームマンション開発・1棟販売や分譲マンション開発などBtoB卸売、子会社のアーバネットリビングは同社開発物件の戸別販売、他社物件の買取再販、マンション管理・賃貸などBtoC小売を基本事業としている。
自社開発物件ブランドは、ワンルームマンションの「アジールコート」、コンパクトマンションの「アジールコフレ」、ファミリーマンションの「グランアジール」、戸建住宅の「アジールヴィラ」である。
人口流入が続くエリアでの投資用ワンルームマンション開発を展開し、今後の取り組みとしてホテル開発事業で18年中の用地取得を目指している。18年6月には、投資用ワンルームマンション開発のために取得していた東京都大田区西蒲田プロジェクト用地を、ホテル事業における自社開発プロジェクト第1号にすると発表した。
収益は物件売上計上によって変動しやすい特性がある。配当性向の基本方針は当期純利益から法人税等調整額の影響を排除した数値の35%を配当するとしている。
■19年6月期増収増益予想で2Q累計順調
19年6月期連結業績予想(12月13日に上方修正)は、売上高が18年6月期比18.7%増の191億円、営業利益が21.1%増の20億20百万円、経常利益が20.8%増の17億40百万円、純利益が22.0%増の12億05百万円としている。配当予想は1円減配の年間15円(第2四半期末7円、期末8円)で、予想配当性向は36.6%となる。
第2四半期累計は、売上高が前年同期比29.9%増の114億73百万円、営業利益が15.9%増の14億12百万円、経常利益が18.2%増の13億06百万円、純利益が19.6%増の9億06百万円だった。不動産開発販売では投資用ワンルームマンション8棟・408戸、テラスハウス1棟・3戸、用地転売2件を売却して30.8%増収だった。不動産仕入販売では買取再販2戸を売却した。
通期は、不動産開発販売で投資用ワンルームマンション630戸などの販売を予定している。通期でも好業績を期待したい。また20年6月期以降販売分の自社開発用地取得も順調である。投資用ワンルームマンションに対する投資・購入マインドは旺盛であり、収益拡大を期待したい。
■株主優待制度は毎年6月末の株主対象
株主優待制度は、毎年6月末現在の10単元(1000株)保有株主に対して、保有株式数および保有期間に応じて株主優待ポイントを贈呈する。株主優待ポイントは「アーバネットコーポレーション・プレミアム優待倶楽部」サイトにおいて、食品、家電製品、ギフトなどと交換できる。18年6月期末から実施した。
■株価は調整一巡して出直り期待
株価は12月26日安値315円からの反発力が鈍く安値圏だが、調整一巡して出直りを期待したい。2月12日の終値は331円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS47円92銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は約4.5%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS296円01銭で算出)は約1.1倍、時価総額は約83億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)