アジャイルメディア・ネットワークは底値圏、19年12月期営業・経常増益予想
- 2019/2/18 06:44
- 株式投資ニュース
アジャイルメディア・ネットワーク<6573>(東マ)は、企業プロモーション向けに「アンバサダープログラム」を提供している。19年12月期(連結決算に移行)営業・経常増益予想である。株価は反発力の鈍い展開だが、高値から5分の1の水準で底値圏だろう。
■「アンバサダープログラム」を提供
18年3月東証マザーズに新規上場した。好きな企業やブランドの魅力を自発的に口コミで身近な人に伝えるファンをアンバサダー(大使)と定義し、企業のプロモーション向けにソーシャルメディアや体験を通じてアンバサダーを育成・活性化するファン発見・活性化・分析サービス「アンバサダープログラム」を提供している。
19年2月にはクラウドファンディング「flyingV」を運営する台湾のOntoo社と業務提携した。テストマーケティングプラットフォーム「CATAPULT(カタパルト)」の販売で連携する。
■19年12月期(連結決算に移行)営業・経常増益予想
18年12月期非連結業績は、売上高が17年12月期比23.9%増の9億10百万円、営業利益が36.3%増の90百万円、経常利益が17.8%増の79百万円、純利益が25.4%増の79百万円だった。計画をやや下回ったが、プログラム導入ブランド数が5件増加の73件と伸長し、プログラム1件あたり単価上昇、プログラム運営の生産性向上も寄与して大幅増収増益だった。
19年12月期連結業績予想(連結決算に移行)は、18年12月期非連結実績との比較で、売上高が27.3%増の11億58百万円、営業利益が15.8%増の1億04百万円、経常利益が31.7%増の1億04百万円、純利益が16.8%減の66百万円としている。純利益は繰延税金資産の取り崩しで減益予想だが、アンバサダー事業が伸長し、カタパルト事業や海外事業(台湾)への投資も寄与して営業増・経常増益予想である。収益拡大を期待したい。
■株価は底値圏
株価(18年9月1日付で株式3分割)は反発力の鈍い展開だが、18年4月高値5616円から5分の1の水準で底値圏だろう。2月15日の終値は976円、今期予想連結PERは約30倍、時価総額は約20億円である。