ダイヤモンドエレクトリックホールディングスは調整一巡期待
- 2019/2/18 06:38
- 株式投資ニュース
ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>(東2)は、自動車機器事業および電子制御機器事業を展開している。19年3月期減益予想だが、20年3月期の収益改善を期待したい。なお事業再生ADRに取り組む田淵電機のスポンサーとなり、19年1月子会社化した。株価は軟調展開だが調整一巡を期待したい。
■ダイヤモンド電機の持株会社
ダイヤモンド電機(18年9月26日上場廃止)の持株会社として18年10月1日設立し、東証2部に上場した。自動車用点火コイルなどの自動車機器事業、および電子制御基板やパワーコンディショナなどの電子制御機器事業を展開している。
なお事業再生ADRに取り組む田淵電機のスポンサーとなり、ダイヤモンド電機が第三者割当増資を引き受けて19年1月子会社化した。
■19年3月期減益予想、20年3月期収益改善期待
19年3月期連結業績予想(ダイヤモンド電機が公表した数値を11月9日に下方修正)は、売上高が18年3月期(ダイヤモンド電機の実績)比0.7%減の576億円で、営業利益が65.1%減の8億50百万円、経常利益が66.3%減の7億80百万円、純利益が0百万円(18年3月期は10億19百万円)としている。
第3四半期累計は、売上高が前年同期(ダイヤモンド電機の実績)比4.1%減の415憶60百万円で、営業利益が96.3%減の79百万円、経常利益が1億45百万円の赤字(前年同期は22億02百万円の黒字)、純利益が6億68百万円の赤字(同11億53百万円の黒字)だった。自動車機器事業の減収や研究開発費の増加などで大幅減益だった。
通期も一部製品の販売低迷、材料費の上昇、技術開発等の先行投資負担などで減益予想である。純利益は法人税の増加も影響する。20年3月期の収益改善を期待したい。
■株価は調整一期待
株価は1月の戻り高値圏から反落して軟調展開だが、調整一巡を期待したい。2月15日の終値は981円、時価総額は約36億円である。