【新規上場(IPO)銘柄】グッドライフカンパニーは連続最高益更新見通し、押し目を狙いたい

株式市場 IPO 鐘

 グッドライフカンパニー<2970>(JQS)は、昨年12月17日に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。同社グループは「いい住まいは、いい暮らしをつくる。いい暮らしは、いい人をつくる。」というスローガンのもと、不動産投資家(オーナー)に対し、主に投資用新築一棟賃貸マンションの用地仕入、企画、設計、施工、賃貸仲介、賃貸管理、売却(出口戦略)までのサービスをワンストップで提供している。


 アセットマネジメント事業では、資産形成コンサルティングサービスとして、資産形成・運用を考えているオーナーに対し、賃貸マンションの取得までをトータルでサポートしている。主に福岡市内、熊本市内を中心に用地仕入、企画、設計を行い、自社賃貸マンションブランド「LIBTH」として開発を行っている。基本的には物件の長期保有を推奨しているが、売買コンサルティングサービスとして、オーナーが保有している物件の運営状況や不動産市況に応じて、保有不動産の売却アドバイスも行っている。

 プロパティマネジメント事業では、賃貸仲介サービスとして、自社ブランドの賃貸仲介店舗「LIB STORE」を通じて、主にアセットマネジメント事業で開発した物件の入居者募集を行っている。自社で賃貸仲介機能を持つことにより、自社で企画・開発した賃貸マンションへの円滑なリーシングが可能となるとともに、入居者ニーズや賃料等の賃貸情報のマーケティング機能としての役割も併せ持っている。賃貸管理サービスとして、賃貸マンションを購入したオーナーに代わり、入居者との賃貸借契約の締結、家賃の収納代行、マンションの清掃、修繕等の賃貸管理業務、家賃滞納保証業務を行っている。

 前2018年12月期業績実績は、売上高29億5600万円(前の期比14.6%増)、営業利益5億0400万円(同35.8%増)、経常利益5億2700万円(同40.2%増)、純利益 3億4500万円(同35.9%増)に着地。アセットマネジメント事業では、13物件が竣工(自社施工3件、建売2件)したほか、同社開発に係る新規設計契約13件(うち用地販売を伴うもの9件)を受注した。また、売買コンサルティングで5件の売買仲介を行った。プロパティマネジメント事業では、新築一棟マンション11物件、及び新築木造アパート2物件の竣工に伴い、管理運営受託件数が増加した。

 今19年12月期業績予想は、売上高36億6500万円(前期比23.9%増)、営業利益5億5600万円(同11.4%増)、経常利益5億5000万円(同4.2%増)、純利益3億4200万円(同0.9%減)を見込む。年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、昨年12月17日につけた上場来高値は1963円から同26日上場来安値1288円まで調整を挟んで1月21日高値1596円と上昇。その後、モミ合っている。昨年12月末時点での竣工棟数は13棟、累計開発棟数は82棟。管理戸数は2,602戸(前期末比154戸の増加)。自社開発物件の入居率は99.2%と高水準を維持している。福岡市内中心部から人口増加が見込める東区(千早、香椎)、春日市などへエリアを拡大、九州圏・関東圏において今19年12月期下期に開設を予定。また、自社賃貸マンションブランド「LIBTH」に「ハイブリッドアパートメントホテル「HAH(商標登録出願中)」を新たに商品ラインナップへ追加し、今19年12月期中に販売、来20年12月期 からHAHの運営事業を開始と業容拡大が続く見通し。連続最高益更新見通しで、今期予想PER6倍台と割安感があり、日柄調整は進み、業績好調が確認されれば、1600円どころの上値抵抗線突破も視野に入ることから、1400円前後まで押す場面があれば、買いを考えたい。(株式評論家・信濃川)

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