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- 【アナリスト水田雅展の銘柄診断】アルファは急騰した10月高値後の調整一巡感、収益改善基調や低PBRを評価して水準切り上げ
【アナリスト水田雅展の銘柄診断】アルファは急騰した10月高値後の調整一巡感、収益改善基調や低PBRを評価して水準切り上げ
- 2014/12/5 08:20
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
店舗販促用POP広告のアルファ<4760>(JQS)の株価は、急騰した10月高値312円から反落して調整局面となり、概ね180円~200円近辺のレンジで推移している。ただし足元では11月14日の直近安値172円から切り返して調整一巡感を強めている。収益改善基調や低PBRを評価して水準切り上げの展開だろう。
店舗販促用POP広告の企画・制作事業などを展開し、メーカー・小売のタイアップ企画である消費者向け販促キャンペーンの受注や、デジタルサイネージ(デジタル技術を活用した広告媒体)を組み込んだ新販促商品・サービスの企画・提案営業を強化している。新商品では香りのプロモーションツール「かおるくん」が好調のようだ。
今期(15年8月期)業績(非連結)見通し(10月14日公表)は売上高が前期比4.5%増の70億円、営業利益が同8.8%増の1億70百万円、経常利益が同2.9%増の1億65百万円、純利益が同0.6%増の70百万円、配当予想が前期と同額の年間5円(期末一括)としている。
商品別売上高は、自社企画製品ではオンラインショップによる受注増加があるが前期並みを見込み、別注製品・商品では企画提案強化による消費者向け販促キャンペーンの受注増加、メーカーからの企画料・デザイン料など役務売上の増加、イベントに関する景品受注の増加を見込んでいる。採算重視の取引推進や売上総利益率の改善なども寄与して営業損益は改善基調だろう。
株価の動きを見ると、前期業績の増額修正を好感して急騰した10月の高値312円から反落して調整局面となり、概ね180円~200円近辺のレンジで推移している。ただし足元では11月14日の直近安値172円から切り返して調整一巡感を強めている。収益改善を評価する流れに変化はないだろう。
12月4日の終値183円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS8円70銭で算出)は21倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.7%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS285円53銭で算出)は0.6倍近辺である。週足チャートで見ると52週移動平均線がサポートラインとなり、26週移動平均線突破の動きを強めている。調整がほぼ一巡したようだ。収益改善基調や低PBRを評価して水準切り上げの展開だろう。