イーソルは急反発、19年12月期最終増益予想、基準日3月31日で株式4分割
- 2019/2/27 04:59
- 株式投資ニュース
イーソル<4420>(東マ)は組み込みソフトウェア事業を主力として、センシングソリューション事業も展開している。18年12月期大幅増収増益だった。19年12月期は営業外収益計上で経常・最終増益予想としている。なお基準日19年3月31日(効力発生日19年4月1日)で株式4分割を実施する。株価は株式4分割発表を好感して急反発している。出直りを期待したい。
■組み込みソフトウェア事業が主力
18年10月東証マザーズに新規上場した。自社製ソフトウェアRTOS(リアルタイム・オオペレーティング・システム)開発やエンジニアリングサービス(受託業務)の組み込みソフトウェア事業を主力として、センシングソリューション事業(車載プリンタ・ハンディターミナル販売の物流関連ビジネス、センサネットワーク関連ビジネス)も展開している。
■19年12月期は営業微減益、経常・最終増益予想
18年12月期連結業績は、売上高が17年12月期比16.0%増の87億52百万円、営業利益が61.4%増の6億98百万円、経常利益が54.3%増の6億87百万円、純利益が50.3%増の5億24百万円だった。
組み込みソフトウェア事業が18.6%増収(ソフトウェア製商品が28.7%増収、エンジニアリングサービスが16.1%増収)で40.5%増益と牽引した。センシングソリューション事業は一部不採算案件が影響して15.6%減収、営業赤字となった。
19年12月期連結業績予想は、売上高が18年12月期比11.8%増の97億80百万円、営業利益が1.2%減の6億90百万円、経常利益が16.5%増の8億円、純利益が9.6%増の5億74百万円としている。
先行投資負担などで営業微減益だが、営業外収益にNEDO「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発」に係る補助金収入を計上見込みのため、経常・最終増益予想としている。
■株価は急反発
株価は乱高下の展開でIPO後の落ち着きどころを探る段階だが、株式4分割発表を好感して急反発している。出直りを期待したい。2月26日の終値は4935円、今期予想連結PERは約44倍、時価総額は約265億円である。