RPAホールディングスは調整一巡して上値試す、19年2月期大幅増収増益予想で20年2月期も収益拡大基調

株式市場 銘柄

 RPAホールディングス<6572>(東マ)は、ロボットアウトソーシング事業およびアドネットワーク事業を主力としている。需要が高水準に推移して19年2月期大幅増収増益予想である。20年2月期も収益拡大基調だろう。東証1部への市場変更申請を行っており、2月14日に立会外分売(10万株)を実施した。株価は直近安値圏から切り返している。調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■RPAサービスなど展開

 RPA(Robotic Process Automation)技術や、AI(人工知能)技術を活用して、人事・経理・営業事務などの定型業務代行プラットフォーム「BizRobo!」を提供するロボットアウトソーシング事業、およびアフィリエイト型広告サービスやBtoBマーケティングサービスのアドネットワーク事業を主力としている。RPAサービス「BizRobo!」の利用企業数は19年1月時点で1000社を突破した。

■19年2月期大幅増収増益予想、20年2月期も収益拡大基調

 19年2月期の連結業績予想(7月13日に売上高を上方修正、10月15日に売上高と利益を上方修正)は、売上高が18年2月期比2.2倍の91億04百万円、営業利益が94.7%増の9億06百万円、経常利益が89.2%増の8億52百万円、純利益が69.8%増の4億97百万円としている。

 ロボットアウトソーシング事業で「BizRobo!」利用企業数、アドネットワーク事業で会員数と課金売上が大幅伸長し、外注費、人材採用費、広告宣伝費などの先行投資負担を吸収する見込みだ。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比99.8%増の58億34百万円、営業利益が61.1%増の5億57百万円、経常利益が58.8%増の5億36百万円、純利益が40.5%増の3億17百万円だった。

 ロボットアウトソーシング事業、アドネットワーク事業とも大幅伸長した。RPAサービス「BizRobo!」利用企業数は18年2月期末比218社増加の518社となった。

 第3四半期累計の進捗率は売上高64.1%、営業利益61.5%と低水準の形だが、ロボットアウトソーシング事業で「BizRobo!」利用企業数の増加ペースが加速しており、通期ベースでも好業績が期待される。そして20年2月期も収益拡大基調だろう。

■株価は調整一巡して上値試す

 株価(18年12月1日付で株式5分割)は直近安値圏2800円近辺から切り返している。調整一巡して上値を試す展開が期待される。2月26日の終値は3220円、今期予想連結PERは約167倍、時価総額は約862億円である。

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