【引け後のリリース】住友化学がデュポン社の殺虫剤「アサナ」事業を買収
- 2014/12/4 17:12
- 株式投資News
■住友化学が開発した有効成分を含有し製品構成をさらに拡充
住友化学<4005>(東1)は4日、国際的な総合化学企業デュポン社が米国で保有する農業用殺虫剤である「Asana(アサナ)」事業の買収について同社と合意し、12月2日付で事業の譲渡を受けたと発表した。これにより、農薬関連事業でグローバルな製品ポートフォリオをさらに拡充させ、農作物の生産性向上により一層貢献するとした。
発表によると、「アサナ」は、米国でトウモロコシ、大豆などの穀物や、野菜、果樹など 50種類以上の幅広い作物に登録を有する汎用性の高い農薬で、住友化学が開発した有効成分である合成ピレスロイド系殺虫剤エスフェンバレレートを含有している。また、製剤中
に綿実油を含ませることで、高い残効性を付与している点も特徴。住友化学は、本製品の米国における登録、販売を継承し、本年12月から100%子会社であるベーラントU.S.A.社を通じて販売を開始する。
本日の株価終値は492円(11円高)となり、2日続けて2008年リーマンショック以来の高値を更新した。08年以後はおおむね500円前後を上値に下値モミ合いを続けており、11月下旬からはこのモミ合いの上限に向けて上昇中。モミ合いを突破すれば大きな出直り相場に発展する可能性がある。