【株式市場】日本との貿易交渉が懸念され日経平均は一時112円安だが材料株の売買は活発

株式

◆日経平均は2万1481円66銭(74円85銭安)、TOPIXは1615.02ポイント(5.40ポイント安)、出来高概算(東証1部)は5億5913万株

チャート12

 2月28日(木)前場の東京株式市場は、円安基調にもかかわらずトヨタ自動車<7203>(東1)ファナック<6954>(東1)キヤノン<7751>(東1)などが安く始まった。USTR(米通商代表部)のライトハイザー代表が日本との貿易交渉を3月中に始める方針を表明と伝えられたことなどが影響した様子。日経平均は取引開始後に下げ幅を100円台に広げ、10時頃には112円94銭安(2万1443円57銭)まで軟化して一進一退となった。前引けも74円85銭安(2万1481円66銭)だった。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均も安い。

 がんを攻撃するT細胞の「疲弊」の原因を慶応大と米研究機関が突き止めたと伝えられ、バイオ株物色の裾野が拡大。デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>(JQG)は韓国での認可発表が注目されて活況高となり、免疫生物研究所<4570>(JQG)はベンチャー企業のグループ化発表が注目されて活況高。三菱重工業<7011>(東1)は業績見通し増額が材料視されて3日続伸。

 28日新規上場のフロンティアインターナショナル<7050>(東マ)は9時22分に公開価格2410円を13%上回る2715円で初値をつけ、その後3090円まで上げて前引けは2900円。スマレジ<4431>(東マ)は買い気配のまま売買が成立せず、前引けは公開価格1370円を71%上回る2336円の買い気配。

 東証1部の出来高概算は5億5913万株、売買代金は9966億円。1部上場2130銘柄のうち、値上がり銘柄数は923銘柄、値下がり銘柄数は1090銘柄となった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る