【新規上場(IPO)銘柄】Amaziaの第1四半期営業利益は高進捗、下押す場面は買い妙味膨らむ

株式市場 IPO 鐘

  Amazia<4424>(東マ)は、昨年12月20日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、「世界にチャレンジするインターネットサービスを創る」を経営理念に掲げ、マンガ事業に注力している。フリーミアム型マンガアプリ「マンガBANG!」の企画・運営と、マンガ投稿サービス「マンガEpic!」の企画・運営をしている。
 「マンガBANG!」は、国内最大級のマンガアプリで、新作や名作、様々なジャンルの作品を取り揃え、ユーザーの利用用途に応じた読み方(無料・少額課金~購入)に対応できるサービスで、2014年のサービス開始以来、ユーザーに支えられ、アプリ累計ダウンロード数650万を超えるまでに拡大を続けている。

 「マンガEpic!」は、たくさんの人に作品を読んでもらいたいマンガ作家のためのマンガ投稿サービスで、オリジナルのマンガをアプリ及びWEBサイトで配信し、多くの読者と応援やコメントで交流しつつ、マンガ家としてデビューできるマンガ家発掘育成のサービスを提供している。

 同社は、出版社等と協業して新作マンガを共同制作し、雑誌と「マンガBANG!」で同時配信するといった取組みによる新規ユーザーの獲得に注力するとともに、「マンガBANG!」主力コーナーであるフリーミアムモ デルのコーナーで、2018年10月から株式会社秋田書店と新規取引開始するなど、配信作品を増加することで他社サービスとの徹底的な差別化を進めている。

 2月12日大引け後に発表した今2019年9月期第1四半期業績実績は、売上高5億7500万円、営業利益7600万円、経常利益6200万円、純利益5300万円に着地。MAU、課金収益KPI(決済率、ARPPU)、広告収益KPI(一日当たり広告収益、利用日数)の全てのKPIが好調に推移し、第1四半期営業利益は第2四半期計画に対する進捗率が82.6%と順調に推移している。第2四半期以降も取引先の増加により、作品ジャンル・数の増加を見込むほか、新ジャンルの充実により、新規ユーザー層の獲得効果 の期待は大きく、業績順調が続く見通し。

 今19年9月期業績予想は、売上高24億8000万円(前期比80.3%増)、営業利益2億4800万円(同3.2倍)、経常利益2億3400万円(同3.0倍)、純利益1億8100万円(同92.6%増)を見込む。年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、1月4日につけた上場来の安値1355円から2月15日に上場来高値22943円と買い進まれた後、モミ合っている。今19年3月期決算好調を好感した買いが一服しているが、第1四半期営業利益は第2四半期計画に対する進捗率が82.6%と順調に推移したうえ、第2四半期以降も取引先の増加が見込まれ業績予想の上振れが十分視野に入る。25日移動平均線 がサポートラインとして意識された感があり、ここから大きく下押す場面があれば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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