ハウスドゥ:リースバックで取得した不動産をオリックス銀行のアレンジで流動化

■株価も8%高、当初計画の方式よりもコスト低減と利益拡大につながる新スキームが始動

ハウスドゥ<3457>(東1)は3月1日、オリックス<8591>(東1)のオリックス銀行をアレンジャーとして、住みながらその家を売却できるサービス「ハウス・リースバック」によって取得した個人住宅などの不動産を流動化し、ファンドである「HLB2号合同会社」に当該信託受益権を譲渡することを発表した。

 株価は10時にかけて8%高の1604円(125円高)なり、再び出直りを強めている。

 さきに発表した第2四半期決算では、ハウス・リースバック資産のファンドへの譲渡について、当初計画していた方式よりもコスト低減と利益拡大につながる新スキームに見直すため、業績への寄与が下期にズレ込む見込みとしていた。この新スキームによる不動産の流動化が意外に早く動き出す形になった。

 発表によると、「ハウス・リースバック」は、高齢者や個人事業主様をはじめとした土地所有者の資金ニーズに応えることができ、年間1万1000件以上の問い合わせが来るなど、大変注目されている。同社では、安定的な収益確保と持続的な成長を図るため、「ハウス・リースバック」の取扱い件数増加およびエリア拡大に努めており、取得した個人住宅などの資産を流動化することで、さらなる収益拡大を図るとともに、保有資産の効率的活用及び財務の健全化につながることを推進する。

 HLB2号ファンド(HLB2号合同会社)に譲渡する信託受益権(譲渡資産)の概要は、対象不動産件数181件、譲渡価格26.87億円(予定)、首都圏・中部圏・近畿圏の戸建住宅および区分所有建物(平均・1戸当り10百万~30百万円)、アレンジャーはオリックス銀行株式会社。(HC)

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