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建設技術研究所は戻り試す、19年12月期2桁増益予想
- 2019/3/13 07:04
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
建設技術研究所<9621>(東1)は総合建設コンサルタント大手である。中期ビジョンではマルチインフラ&グローバル企業を目指している。インフラ整備関連の需要が高水準に推移して19年12月期2桁増益予想である。株価は2月の戻り高値から反落したが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。
■総合建設コンサルタント大手
総合建設コンサルタント大手で河川・ダム・海岸・海洋、道路、橋梁、トンネル、都市・地方計画などの分野に強みを持っている。収益面では案件ごとの採算性や売上計上時期によって四半期収益は変動しやすい特性がある。
中長期ビジョン「CLAVIS2025」目標(25年単体受注高400億円、連結受注高600億円)達成に向けて、中期経営計画2018では目標値として18年単体受注高350億円、連結受注高470億円、単体営業利益率7.0%(営業利益24億円)、連結営業利益率6.5%(営業利益30億円)を掲げている。そして英Waterman Group Plc(ロンドン証券取引所上場)を連結子会社化した。
18年2月にはAIベンチャーの知能技術(大阪市)と資本業務提携した。18年3月には関東地方整備局北首都国道事務所と無人航空機による災害応急対策活動(撮影等)に関する協定を締結した。18年10月にはエスプール<2471>と契約し、障がい者雇用の場としてCTIフレッシュグリーン農場を開園した。
■19年12月期2桁増益予想
19年12月期の連結業績予想は、売上高が18年12月期比6.1%増の620億円、営業利益が16.5%増の35億50百万円、経常利益が13.7%増の36億円、純利益が18.8%増の22億50百万円としている。配当予想は18年12月期と同額の年間25円(期末一括)で、予想配当性向は15.7%となる。
受注高の計画は4.8%増の630億円としている。国土強靭化・維持管理などインフラ整備関連の需要が高水準に推移する見込みだ。収益拡大を期待したい。
■株価は戻り試す
株価は2月28日の戻り高値1614円から反落したが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。3月12日の終値は1507円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS159円12銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は約1.7%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1950円54銭で算出)は約0.8倍、時価総額は約213億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)