- Home
- 新規上場(IPO)銘柄
- 【新規上場(IPO)銘柄】 フロンティアインターは2月28日に上場、仕切り直しの展開を期待
【新規上場(IPO)銘柄】 フロンティアインターは2月28日に上場、仕切り直しの展開を期待
- 2019/3/13 05:10
- 新規上場(IPO)銘柄
フロンティアインターナショナル<7050>(東マ)は、本年2月28日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、幾多のプロモーション案件の実施により培った人の心を動かすノウハウを通じて、生活者に良質なブランド体験を届けることで、企業が抱えるマーケティングやセールスに関するあらゆる課題を解決する「Total Promotion Company」。単一セグメントのプロモーション事業では、イベントプロモーション、キャンペーンプロモーション、PR、スペースプロデュース、デジタルプロモーション、店頭販売支援を行っている。
例えば、「TOKYO GIRLS COLLECTION」では、2005年の立ち上がりから現在に至るまでの制作運営面をプロデュース。実行委員の外部プロデューサーとしてコンテンツの管理は元より予算管理まで行っている。2018 SPRING/SUMMER では、動員数延べ32,000人を記録した。東京マラソンEXPOでは、東京マラソンに先立ち、大会前の3日間、東京ビッグサイトで毎年開催している「東京マラソンEXPO」において、約10万人が来場する展示会の事務局を2012年から17年の6年間継続実施。100を超える出展社の管理を担当。約1年前から、本業務の企画、出展セールス、PR、会場計画、運営・警備計画などを、主催社や関係各所と調整・準備をしている。
今19年4月期第2四半期業績実績は、売上高58億3200万円、営業利益5億3800万円、経常利益5億4000万円、純利益3億5500万円に着地。
今19年4月期業績予想は、売上高130億7200万円(前期比7.2%増)、営業利益1億05900万円(同1.3 %増)、経常利益1億06500万円(同1.8%増)、純利益7億0100万円(同1.7%減)を見込む。前期に適用があった租税特別措置について適用の可否を慎重に判断しているため、純利益は小幅減益となる見通し。上場で調達した資金は、事業拡大に伴う採用などの人件費や、オフィス増床の費用に充てる計画。年間配当予想は、未定(同期末一括1300円)としている。なお、昨年12月27日付で普通株式1株につき200株の割合で株式分割を行っている。
株価は、上場初日の2月28日に公開価格2410円を12.7%上回る3715円で初値をつけ、3月4日高値4030円と上昇した後、上げ一服で同12日安値2950円円と換金売りに下げている。プロモーション事業 は、2019年のラグビーワールド、2020年の東京オリンピック及び2025年の大阪万博等の国を挙げたイベントが続くことから、ビジネスチャンスは広がる。足元では、今19年4月期第2四半期の売上高は、イベントプロモーション等の案件の受注が好調に推移し、上期累計で前期比4.5%増で推移、下期も大型案件の受注が実現しており、通年で前期比4.6%増の着地を見込む。店頭販売支援事業では、上期累計が前期比1.0%増で推移、下期は新規案件の獲得や既存案件の拡大が順調に進み、通年で前期比15.6%増の着地を見込んでおり、この3月に予定される第3四半期決算が、順調に推移していれば、仕切り直しの展開は期待される。ここから2800円前後まで突っ込む場面があれば 、リバウンド狙いで買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)