【編集長の視点】ヨコレイは小反落も2期ぶりの最高業績と海外事業強化の成長戦略が相乗し押し目買い妙味

編集長の視点

ヨコレイ(横浜冷凍)<2874>(東1)は、前日2日に5円安の898円と3営業日ぶりに小反落して引けた。ただ今年3月8日につけた年初来安値857円を前に下げ渋り、下値には今2019年9月期業績が、2期ぶりに過去最高を更新すると予想されていることを見直し、割り負け訂正期待の押し目買いが続いた。今年3月27日には、サッカーのJリーグ1部、コンサドーレ札幌とオフィシャルパートナー契約の新規締結を発表しており、海外戦略強化の成長戦略を後押しすることも、サポート材料視されている。

■新物流センターのフル寄与に「タイのメッシ」のプロモーション効果がオン

 同社の今2019年9月業績は、売り上げ1500億円(前期比12.7%減)、営業利益58億円(同20.2%増)、経常利益60億円(同11.7%増)、純利益37億円(同10.7%増)と予想され、純利益は、2017年9月期の過去最高(33億6000万円)を2期ぶりに更新する。売り上げは、ノルウェーの養殖事業の輸出取引形態を変更する影響で減収転換するが、冷蔵倉庫事業では、昨年2月の東京羽田物流センター、同11月の名港物流センターの各稼働開始で保管料収入・荷役料が増加し、既存物流センターも、付加価値サービス化や保管・運送の一貫化提案を推進することなどが寄与する。この新物流センターの積極的な増設は、2017年10月から推進している第6次中期経営計画で目指す冷蔵倉庫事業の革新と進化、食品販売事業の食料資源の開発と安定供給構造の構築を実現するためで、同計画の最終年度の2020年9月期に売り上げ1600億円、営業利益70億円、経常利益70億円、純利益45億円を目標業績としている。

 一方、コンサドーレ札幌とのパートナー契約は、同社のタイ現地法人・タイヨコレイの展開を視野に入れた「アジアプロモーションパートナー契約」も含んでいる。タイヨコレイは、1989年12月に設立され海外戦略の拠点として物流センターが次々と増強されてきた。コンサドーレ札幌には、「タイのメッシ」と呼ばれ国民的な人気の高いチャナティップ選手が所属して中心選手として大活躍、現地タイでのコンサドーレ札幌のサポーターも増加しており、このプロモーション効果が、グローバル事業推進に拍車を掛け中期経営計画の目標業績達成をプッシュすることになる。

■25日線出没の三角保ち合いが煮詰まり1000円台大台奪回から1株純資産を目指す

 株価は、一部国内証券の投資判断・目標株価引き下げが嫌われて年初来安値857円へ調整したが、売られ過ぎとして今期の中間配当の権利取りも加わり917円までリバウンドし、25日移動平均線を出没し三角保ち合いに煮詰まり感を強めている。国内証券では投資判断を「強気」、目標株価を1200円~1300円と格付けする向きもあり、PER14倍台、PBR0.6倍の割り負け訂正に弾みがつくことが見込まれる。まず昨年11月に開催が決定された2025年の大阪万博の関連株人気でつけた1003円高値を奪回し、1株純資産1316円を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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