【新規上場(IPO)銘柄】 アルーは売り圧力が和らぐ、リバウンドも十分期待

株式市場 IPO 鐘

 アルー<7043>(東マ)は、昨年12月11日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、「夢が溢れる世界のために、人のあらゆる可能性を切り拓きます- all the possibilities -」というMissonのもと、AIの活用による人材育成と働き方改革を推し進め、研修の提供にとどまらず「育成の成果」にこだわった、人材育成データ・機械学習技術等を活用した、社会人向け教育サービスの提供をしている。
 法人及び個人の顧客属性別、国内集合研修の「教室型研修」、現地滞在型研修の「海外派遣研修」、海外現地法人向けの「海外教室型研修」及び英会話モバイルマンツーマントレーニング法人向け「ALUGO(アルーゴ)」並びに個人向け「ALUGO(アルーゴ)」のサービスを提供している。

 今2019年12月期は、企業による優秀な人材の採用競争の激化から、人材を育成し成長を図ることへの企業ニーズは今後も高まるものと予想し、同社グループの提供している法人向けサービスの「教室型研修」を中心に同社の売上高は堅調な成長を見込むほか、個人向け「ALUGO」についても、 AIを活用しながらサービスの拡大に注力している。IPO関連費用など一時的な負担は無くなるものの、次年度以降の成長に向けて人員増強を計画している。

 今19年12月期業績予想は、売上高24億5000万円(前期比6.3%増)、営業利益2億円(同8.8%増)、経常利益1億9000万円(同24.2%増)、純利益1億2000万円(同25.0%増)の連続最高益更新を見込む。年間配当予想は、期末一括7円継続を予定している。

 株価は、上場初日の昨年12月11日につけた上場来高値2235円から同25日につけた上場来安値1033円まで調整を挟んで本年1月24日高値1730円と上昇。その後、25日移動平均線を上値にモミ合っている。通期では連続最高益更新を見込んでおり、5月14日に予定される今19年12月期第1四半期決算の発表に期待は持てる。ドリームインキュベータによる保有株の売却は一巡しており、売り圧力が和らいでおり、日柄調整が進めば、リバウンドも十分期待出来る。ここから押し目買い妙味が膨らみそうだ。(株式評 論家・信濃川)

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