ダイヤモンドエレクトリックホールディングスは下値固め完了、20年3月期収益改善期待

株式市場 銘柄

 ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>(東2)は、自動車機器事業および電子制御機器事業を展開している。19年3月期減益予想だが、20年3月期の収益改善を期待したい。株価は反発力の鈍い展開だが下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■ダイヤモンド電機の持株会社

 ダイヤモンド電機の持株会社として18年10月1日設立、東証2部に上場した。自動車用点火コイルなどの自動車機器事業、および電子制御基板やパワーコンディショナなどの電子制御機器事業を展開している。

 なお事業再生ADRに取り組む田淵電機のスポンサーとなり、ダイヤモンド電機が第三者割当増資を引き受けて19年1月子会社化した。

■19年3月期減益予想、20年3月期収益改善期待

 19年3月期連結業績予想(ダイヤモンド電機が公表した数値を11月9日に下方修正)は、売上高が18年3月期(ダイヤモンド電機の実績)比0.7%減の576億円で、営業利益が65.1%減の8億50百万円、経常利益が66.3%減の7億80百万円、純利益が0百万円(18年3月期は10億19百万円)としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期(ダイヤモンド電機の実績)比4.1%減の415憶60百万円で、営業利益が96.3%減の79百万円、経常利益が1億45百万円の赤字(前年同期は22億02百万円の黒字)、純利益が6億68百万円の赤字(同11億53百万円の黒字)だった。自動車機器事業の減収や研究開発費の増加などで大幅減益だった。

 通期も一部製品の販売低迷、材料費の上昇、技術開発等の先行投資負担などで減益予想である。純利益は法人税の増加も影響する。20年3月期の収益改善を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価は反発力の鈍い展開だが下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。4月5日の終値は985円、時価総額は約36億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る