ピックルスコーポレーションの今期20年2月期連結業績予想は、増収2ケタ増益の最高益更新を見込む

■19年2月期は18年3月に佐賀工場を竣工し、全国ネットワークの強化を図る

ピックルスコーポレーション<2925>(東1)の今期20年2月期連結業績予想は、増収2ケタ増益の最高益更新を見込む。

 19年2月期は、18年3月に佐賀工場を竣工し、全国ネットワークの強化を図り、新規取引先の開拓や既存取引先への拡販に努めた。また、ご飯がススムシリーズを対象としたプレゼントキャンペーンや、インスタグラムを活用したキャンペーンなどを実施した。 製品開発面では、「ご飯がススム キムチ」シリーズのリニューアルや、「牛角 国産白菜キムチ」、「焼肉チャンピオンが本気で作ったキムチ」、アイススイーツ「糀とかぼちゃ」、「やさい 糀甘酒 むらさきいも」等の新商品を開発した。 また、同社独自のピーネ12乳酸菌を使用した商品を展開する「ピーネオンラインショップ」と、化学調味料不使用にこだわった漬物を展開する「八幡屋オンラインショップ」の2つのECサイトを18年4月よりオープンしている。

 以上の取組により、19年2月期連結業績は、売上高406億70百万円(前年同期比8.1%増)、営業利益14億09百万円(同24.6%増)、経常利益15億61百万円(同26.6%増)、純利益9億20百万円(同5.5%増)となった。配当については、好業績であったことから、3円増配の28円としている。

 今期20年2月期については、19年10月に発売から10周年を迎える「ご飯がススム キムチ」を中心としたキムチや、主力となる浅漬、惣菜を積極的に提案することにより、新規得意先の開拓や既存得意先の深耕を図ると共に、18年4月より開始しているEC事業に注力する。一方、製品開発面では、ナショナルブランドの製品の開発や既存製品の見直しなどに加え、新たなカテゴリーでの製品開発や、他社との共同開発への取り組みも実施する。 製造面では、ISO9001、HACCP、FSSC22000の仕組みを最大限に活用し品質管理レベルの向上を図る。原料調達面では、契約栽培の拡大による原料の安定調達や購買方法の見直しなどを継続的に実施し、原料調達コストの抑制を図る。物流面では、出荷体制や配送ルートの見直しにより、効率的な配送を実施し、物流コストを抑制する。管理面では、従業員教育の充実、管理体制の改善等の見直しを行うとしている。

 以上の取組を実施することで、今期20年2月期連結業績予想は、売上高425億13百万円(前期比4.5%増)、営業利益15億80百万円(同12.1%増)、経常利益17億39百万円(同11.4%増)、純利益10億40百万円(同13.0%増)と最高益更新を見込む。

 なお、決算発表と共に、本店の移転も発表した。新本店の所在地は、所沢市東住吉7番8号となる。移転理由としては、事業の拡大に伴い現在のオフィスでは手狭になったことを挙げている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る